経営陣は頭脳、社員は手足という経営からの脱却

先日、ある専門家と話をする中で「現場の士気がヤバい」という話が出ました。
もちろん、すべての企業がそうではありませんが、結構な割合で現場が疲弊していると言います。

その原因は、記事タイトルの「経営陣は頭脳、社員は手足」という状態になっていることだと言います。
経営陣、もしくは管理職が作業基準書を作り、現場はそれに忠実に取り組むというスタイルです。
これの何が問題なのか?

その方は以前に製造業で働いた経験があり、その会社でQC活動(小集団活動)をしていて、現場の人間が現場の基準書なり工程を改善していたそうです。
現場を最も知っている人間が作るのだから実効性の高いものできますし、何よりも、現場がイキイキするそうです。

指示ゼロ経営には「仕事の主」という考え方があります。
「自分(たち)で決め→やってみて→やった結果を自分たちで検証し次に活かす」…この繰り返しを自律的に行うという考え方です。

対し、「上司の下僕」は…
「上が決め→やらされ→結果を上が検証し改善策を考え→やらせる」です。

その方が問題視しているのは上司の下僕になると、働きがいが消え去ることです。
さらに、上手く行かない時に部下の責任にする上司がいると、精神的に参ってしまうのです。

その方は専門家としてそんな相談を相当数受けていると言います。

話を聞き、これは製造業だけに限ったことではないと思ったのです。

僕は、30代の頃、マーケティングを熱心に勉強しましたが、その際に、「売れる仕組みを作るのはリーダー、実行は部下」という考え方をする人がいました。
その人曰く、「仕組みさえ作れば、後は遊んでいてもOK」「たまに仕組みをメンテナンスするだけでOK」だそうです。

当時は「なんてバラ色なの?」と思ったのですが、間違いであることに気づきました。
それは、「遊んでいてOK」というのが間違いなのではなく、現場を知らない者がメンテナンスなんてできないということです。
特に変化の激しい時代では。

これからの時代、社員は手足ではない。
互いに信頼し合い、みんなで力を合わせないとできないことに挑戦するパートナーです。

これは組織を動かすOS(オペレーションシステム)の変革です。
入れ替えには時間がかかることで、だからこそ本当に困る前に取り組むべき大事だと考えています。

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