人材育成に優れたリーダーは、離れることでメンバーを育てている

人材育成の要諦は「離す」ことだと思います。
最初は手取り足取り教え、やがて徐々に離していくことだと。
最初に丁寧に教えないとまったくデキない人になりますし、逆に、いつまでも教えていると自立しません。

人材育成が上手な人は「離し上手」そう考えています。
さらに、達人は「集団から離れる」ということをしています。

今日は、人と集団を育てる「離れる育成法」について考えたいと思います。

優れたリーダーはサッサと離れていく

僕が「離す」ことの重要性を知ったのは、なんとPTAの役員をやった時でした。
当時の校長先生に「子育て4訓」なるものを見せてもらったのです。

1、乳児はしっかり肌を離すな
2、幼児は肌を離せ、手を離すな
3、少年は手を離せ、眼を離すな
4、青年は眼を離せ、心を離すな

まさに「離れる育成法」…自立を促す教育法ですよね。

その昔、山本五十六が唱えた育成法と同じだと思いました。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け承認し、 任せてやらねば人は育たず」
「やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず」

さて、ここで「誰が教えるのがベストか?」という事を考えたいと思います。
上司、リーダーか?
残念ながらそうではない事が多いと思います。

最も良い先生は…
1、人間的な相性が良い人
2、教わる人よりも一段だけできる人
3、自分もできなかった時の苦労を経験している人

2に関しては、すごくデキる人は、デキない人が何が分からないかが分かりません。
先生に適していないのです。

この条件に当てはまる人は、おそらく上司ではなく仲間だと思います。
教えたがりの上司のもとで人が育たないのはこうした理由だと考えます。
もう1つ、教えたがりの上司のもとで育たない理由があります。

集団から離れた時に、学習する集団になる

アメリカ国立訓練研究所の研究に、学習効果を分類、格付けした「ラーニングピラミッド」があります。

この中で最も学習効果が高いのが「他人に教える」です。
つまり、仲間が教えることが集団全体のレベルUPに効果を発揮します。
教わった人が、次に教える側になる…これを繰り返すと加速度的に賢くなる「学習し続ける集団」になるわけです。

教えたがりの上司は自分だけが賢くなるってこと。

これらの研究から言えることは、上司の役割は「学び合う環境」を整えることです。
そのためには目標設定と評価の仕方に工夫が必要です。

目標を個々人に振り分け、その達成度で評価すると、どうしても部分最適に陥ります。
「自分さえできれば良い」
「仲間に教えるとその人の評価が上がり、相対的に自分が下がるかも」

これでは誰も教えないのは当然です。
環境設定を間違えるとこういう不条理が「合理的に」起こっています。

リーダーは「チームに」課題を与え、チームを評価することが大切だと考えます。
学び合えば、助け合えばチームとして成果が出る、そんな環境設定にすると全体最適が起きやすくなると思います。

この状態が「集団から離れる」ということ。

リーダーしか知らないことがあれば自身で教えるのが良いと思いますが、そうでない離れた方がいいと思います。

それでは今日も素敵なⅠ日をお過ごしください。

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