後継社長が自分の組織をつくる際に、まず最初にやるべきこと

2代目3代目の後継社長が最初に直面する問題は「自分の組織をつくる」だと思います。
何かと先代と比べられますし、そもそも経験がないから認められないことも多い。
そして、特に後継社長を悩ませるのが先代社長が育てた古参社員です。

どうすれば自分の組織を創ることができるのか?
今日の記事ではそんな事を考えたいと思います。

後継社長が絶対にやってはいけないこと

まず、やるべき事の前に、やってはいけない事を。
それは、古参社員を邪魔者扱いすることです。
その理由は古参社員の扱いを見た若い社員が「いつか自分もあんな風に扱われるかも」と恐怖するからです。
恐怖が蔓延した組織に繁栄はありません。
心理的安全性は自発的なヤル気と創造性の基盤ですが、それが一瞬で破壊されてしまいます。
一度、疑いを持たれると信頼回復にはものすごい時間を要しますから。

もし、「もうやっちゃった…」という方は僕に相談してください。
連絡は、kwd.shinya@gmail.com
感情修復のプロを紹介しますので。
なぜか相手の事を好きになる「味方学」のファシリテーター鈴木優子さんです。

まだ弊害はあります。
古参社員はきっと抵抗勢力をつくると思います。
しかも、堂々と結成せずに影で結成します。

社員は社長と接する時間よりも仲間と接する時間の方が長いので、簡単に勢力が出来上がってしまうでしょう。
抵抗勢力を権力で潰そうとしたものなら組織は崩壊を招くと思います。

と、怖いことを書きましたが、これは僕が体験したことなのです。
本当に修復に時間がかかりますので、邪魔者扱いは厳禁だと考えるのです。

では、どんな対応が良いのでしょうか?
それを紐解く前に、古参社員の気持ちを考える必要があります。

古参社員を味方につけ自分の組織を創る

古参社員は恐れていると思います。
新社長は、ある意味で先代を否定して会社を成長させることが多いです。
否定をしなくても、新しいことに取り組むだけで先代の否定になります。

先代と一緒に「今」をつくった古参社員は自分が否定された気持ちになるのです。
その恐れから逃れるために抵抗勢力をつくるのだと思います。
本当は、現社長を攻撃したいわけではない、これを重く認識することが大切だと思うのです。

古参社員は良くも悪くも、社員への影響力があります。
だったら味方になってもらい自分の組織づくりの推進力になってもらった方が良いですよね?

味方にするには、まずは新社長から「あなたは味方です」と明確な、明確な、明確なメッセージを伝えることだと考えています。
上から目線ではなく、力になってほしいとお願いをすることだと。

指示命令ではなく「頼りにする」という姿勢です。

そんなことをしたらナメられる、そう思うとしたら自律的な組織づくりは難しいと思います。
何を根拠にしているのか分からないが、自分が偉いと思いこんでいる人には無理です。
僕にはそんな時期があったから強くそう思うのです。

もし勇気があるなら一度、力になってほしいと伝えてみてください。
ナメられたりバカにされたり、そんなことはまずないと思います。

繰り返しになりますが、古参社員は恐れています。

もし、古参社員の発想やスキルが古くて今の時代に通用しないのであれば、古参社員には若手が安心して挑戦できるサポート役をお願いするのが良いと思います。

邪魔だから当たり障りのない仕事を…ではありません。
若手が挑戦できる環境づくりは経営の中でも最も難易度が高い仕事です。

影響力がある人なら成し遂げてくれると思います。

後継社長が自分の組織をつくる時は、まずは相手の気持ちを理解し、味方になってもらうお願いをすることです。
今があるのは過去の努力があってこそなので、感謝の気持を忘れないことだと。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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