おおらかになろう。苦虫を噛み潰したような顔をしていたら人は育たない

経営者にとって「おおらかさ」は非常に大切だと思います。
いつも苦虫を噛み潰したような顔をしている人に福は来ないと思う。
いつもイライラして、ネチネチと重箱の隅をつつくような社長のもとで人は育たないと思います。

「おおらかさ」

言葉でいうのは簡単ですが、日々、様々な問題に直面する経営者にとってはとても難しいことだと思います。

義父が最期に僕に言ったこと

僕の義父(カミさんの父親)は僕が30歳の時に亡くなりました。
パン屋を経営する商売人で、人間的にでっかい人でした。
僕は24歳で社長に就任し、心にまったく余裕がなく毎日カリカリとしていました。
義父と商売の話をすることはほとんどありませんでしたが、唯一、一瞬だけした事があります。
義父のお見舞いが終わり、病室を出ようとした時にこう言いました。
それまでの会話とは一切、関係なく。

「晋也、社長はデンと構えていろ」

たったひと言でしたが、僕にはガツンと来ました。
全部、見透かされていたんですね。

それが義父との最後の会話でした。

心の奥底まで響いた言葉を胸に、僕は社長の人間力について考えるようになりました。
まだ偉そうなことを言える器ではありませんが、僕が24年間、経営者をやって分かったことがあります。

2つあります。
1つは、実現の意志のある夢を持つことだと考えています。

明治〜昭和にかけての社会活動家である後藤静香の言葉にこんな金言があります。

「本気ですれば大抵のことができる。本気ですれば何でもおもしろい。本気でしていると誰かが助けてくれる」

目に前のことしか考えていないと、日々に翻弄されます。
本気で目指すものがあると肚が据わるのだと思います。

実現の意志を持つのには時間がかかりましたが、僕は社員に「日本で一番、お客様に愛される新聞店にする」と言い続けました。

優秀な部下を育てた社長はおおらかさを手にする

おおらかでいるためのもう1つの要件は人材と集団の育成です。
右往左往しているリーダーには特徴があります。
それは部下集団が育っておらず、何でも自分でやっていることです。

「部下が頼りない」→「自分でやる」→「部下はリーダーに依存する」→「育たない」→「部下が頼りない」→「自分でやってしまう」…

この悪循環に陥ると、日々バタバタと忙しく、文字通り心を亡くし、おおらかさが欠如します。

大きな夢があれば、と言っても、目の前のことでバタバタしていたらデンと構えることは難しいと思います。

集団にはエネルギーバランスを自律的に取る性質があると言われています。
例えば、リーダーがイケイケになると、なぜかシラケる部下が出るものです。
身に覚えがありませんか?
社長が研修などで刺激を受け、翌日の朝礼で熱く語ると、なぜかシラ〜とする部下がいるものです(笑)

同じように、重箱の隅をネチネチとつつく上司の下には、なぜか「うっかり八兵衛」にようなケアレスミスをする部下が出ます。
で、余計にネチネチする→またうっかりミスをする…この悪循環に陥ります。
でも、これって実は共依存関係で相性が良いのです。

おおらかなリーダーのもとで自由闊達に仕事をする、リーダーに依存せずに、おおらか故に、部下が自分たちでキッチリと仕事をする、この組み合わせが最高だと考えています。

好循環をつくり出す、その第一歩をリーダーが踏み出すことが大切だと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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