立てた計画を「絵に描いた餅」で終わらせないために

計画を立てたのに、それが「絵に描いた餅」で終わってしまう。
そんな相談をよく受けますし、僕にもそんな経験があります。
どうして、そうなってしまうのか?
それを防ぐ方法はないのか?

今日の記事は「絵に描いた餅は食える餅に変えよう」…そんな内容です。

「絵に描いた餅」の癖が付くのはとても危険である

計画を立てたのに、いつの間にか絵に描いた餅で終わってしまうことは非常に危険だと思います。
その理由は、絵に描いた餅で終わることが標準になってしまう、それ以上の悪影響があるからです。

「ノーム」という概念があります。
暗黙の了解のことですが、了解は拡大解釈されてしまいます。
例えば、遅刻常習者に「今度遅刻したら辞めてもらう」と言ったとします。
でも現実には、次に遅刻しても辞めさせないと思います。そうするとすると、「遅刻しても大丈夫」という了解が出来ます。
でも、本当に怖いのはここからです。
なぜか時間とともに「リーダーの言うことは聞かなくていい」と拡大解釈されてしまうのです。
怖いでしょ?

絵に描いた餅で終わることが常態化すると、「達成しなくても大丈夫」と認識し、やがて「仕事はテキトーで良い」となる可能性があるというわけです。

計画が100%遂行されることなんてありません。
失敗することもあります。
だからこそノームには気を付けたいですよね。

では、どうすれば絵に描いた餅は防げるのでしょうか?

要諦は2つあると考えています。

1、計画を変化に応じ柔軟に変えていく仕組み
2、全員が全体像を見える仕組みをつくる

まずは1から。
今は、変化が早い時代なので、最初に立てた計画通りに、思惑通りに進むことが少ないと思います。
そうなると、不具合が起きた時に計画を立て直さくてはいけませんが、そんなに暇じゃありませんよね。
綿密な計画を立てると修正に時間も労力もかかり、やがて億劫になり、気づけば絵に描いた餅で終わってしまうことが多いです。

だから、計画は修正しやすいように大まかにすることが大切だと考えます。
そして、計画書にせずに、ホワイトボードに描き、いつでも修正できるようにするのが、今の時代に合っていると考えます。

全員が全体像と進捗を「ひと目で」分かる仕組みをつくる

絵に描いた餅に終わらせない、もう1つの要件は、全員が大まかな計画の因果関係を把握できる「全体の見える化」を行い、「進捗もひと目で分かるようにする」ことです。

計画とは別の表現をすれば「因果関係図」だと思います。
「これと」「これと」「これをやったら」→「こうなる」という因果関係です。
例えば、飲みすぎれば二日酔いになりますが、「二日酔いになるために」→「たらふく飲む」とたくらめば、立派な因果になり、図にすることができます。

因果関係はひと目で分かる図になっていないと把握が難しくなります。
全体像が把握できないと、人は自分の担当しか意識できなくなり部分最適に陥ります。

これが未達成の原因にもなります。
部分最適に陥ると「自分ができていれば良し」となり、助け合いや学び合いが起きずに「全体として」成果を創ることが難しくなります。

自分の領域に集中することは大切ですが、一番重要なことは全体の進捗です。

兵庫県のとある会社では、「チームとしての全タスク」を全員が見えるようにしています。
終了したタスクには「完了」に移していきます。

大原則は、「全タスクを完了に移すことがチームとしてのミッション」です。
「自分はできたから良いや」はダメなのです。
困っている仲間を助け、1人も見捨てずに全タスクが終了するまでやり続けます。

集合知が生まれるとともに、達成への粘り強さも生まれます。

これが、変化が激しい時代における、絵に描いた餅に終わらせない秘訣だと考えています。

計画は修正しやすいように。
全員のミッションにして全体最適を起こす。

とてもシンプルな方法ですので、是非、お勧めします。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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