組織をダメにする意外な真犯人は「正しくない言葉」だった。

チームで効果的に仕事を進める上で、非常に重要にも関わらず、疎かにされていることに「正しい言葉を使う」というものがあります。
正しい言葉とは、主語・述語が明記されている丁寧な文章です。

なぜ主語・述語の明記が必要かというと、これらが不明確だと、人により解釈が変わり、メンバーの力を1つにまとめることができなくなるからです。

例えば、ある企業の年間事業計画の中に「クレームの削減」という項目がありました。
事業計画の段階では、この表記で構わないのですが、実際に現場で取り組む際には、これでは不十分です。
なぜならば、この表記では、人により違う出来栄えをイメージするからです。

「1件でも減ったら達成」と捉える人もいれば「せめて半減でしょ?」と考える人もいる。
違う到達点をイメージする複数人が、チームとして協働できるはずはありませんよね。

しかも、出されるアイデアの質も量もメンバーにより違います。
クレームの半減をイメージしている人からすれば、「1件でも減れば」と考えている人のアイデアは、まるでふざけているようにしか思えません。
「そんなんで上手くいくか」と怒っても、相手はなぜ怒られているか分からないという齟齬が起き、人間関係にも暗い影を落とすことがあります。

他にも、よくある不明瞭な表記に「◯◯を促進する」「検討する」「推進する」「強化する」「注力する」「充実させる」というものがあります。
主語・述語が明記されていても、これだと、到達点が不明瞭で、何をすれば良いかまったく分かりませんねよね。

部下からこのような表記が出た場合、リーダーから「成果物は何ですか?」と聞くことをお勧めします。

「ボタンの掛け違い」と言いますが、チームの協働におけるそれは、出来栄えの設定の食い違いで、その原因は、正しい日本語を使わないことから生じることが多いのです。

新たな投資も、特段の教育も必要なく、言葉を変えるだけで組織力が上がるのだから、やらない手はないと思います。

ついでにお伝えすると、憶測を基に計画を立てることもご法度です。
「そんなことがあるのか?」と思うかもしれませんが、これが結構やってしまうのです。
例えば、ミーティング中に「もし、◯◯なことが起きたらどうするんですか?」といった「もし話」が出ることはないでしょうか。
懸念を出してもらう事は大切ですが、そのほとんどが事前に対策を立てる必要がないものばかりだと思います。
それにいちいち対応していたら「石橋を叩いていたら、橋が壊れてしまった」という事態になりかねません。

新年度を迎え、経営者が発表した事業計画を本格的に進める時期にきていると思います。
「絵に描いた餅」を「食える餅」に変えるために、今日の記事は簡単でありながら速攻力がありますので、是非、活用してみてはいかがでしょうか。
 
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