あなたに最適なリーダーシップスタイルが分かる3つの要素
世界中に「経営の神様」と言われる人がいて、中には没後も信奉者が後を絶たないカリスマがいますね。
彼らの中には、時代を超え通用する普遍性を持った人もいる一方で、「その時代だから通用した」というケースもあります。
リーダーシップには「これが絶対」というものはなく、環境や文脈によって最適なスタイルが変わるからです。
例えば、よく「創業時や非常時にはトップダウンが良い」と言われますが、事はそんなに単純ではありません。
非常時であっても、リーダーの性格がトップダウンに向いていなかったり、部下に「他人に指図されるのは嫌だ」という人が多い場合は機能しないのです。
つまるところ…
・環境
・リーダーの個性
・部下の個性
リーダーシップとは、この3つの最適化ということになります。
僕は、指示ゼロ経営は「マシ」という表現をします。今の時代、多くの企業にとってトップダウンで経営するよりはマシということであって、絶対とは考えていません。
「今の時代」とは、正解がなく変化が激しい時代のことですが、当然、ワンマンなリーダーのもとでは難しいし、民主的なリーダーのもとでも、社員がリーダーに依存し自ら考えない、あるいは自立心はあっても実力が伴っていない場合も難しいということになります。
こう言うと「たまたま3つの要件が最適化された場合にしか生き残れないのか?」と思ってしまいますが、そうではありません。
意図的に最適化を行うことができると考えています。
まず、環境別に、リーダーと部下、それぞれの個性で象限をつくり見ていきましょう。
まずは有事の場合です。

・A象限「トップダウン+従順な社員」→リーダーが優秀であれば、有事には申し分ないと思います。
・B象限「トップダウン+自立・有能な社員」→衝突が起きるので、リーダーと現場の間に立ち、クッション役や調整役となる幹部がいると上手くいく。調整役は本当に大変なので、リーダーは心から労う必要がある。
・C象限「民主的+従順な社員」→有事には対応が難しいケースだと思います。
・D象限「民主的+自立・有能な社員」→「船頭多くして船山に登る」ということわざ通り、現場から様々な意見が出て混乱する。腕の良いファシリテーターがいれば上手くいく可能性もあるが時間が許すかは分からない。
次にVUCAバージョンです。

・A象限「トップダウン+従順な社員」→現場で変化を作り出すことができないため、変化が激しいく正解がない時代では弱い。顧客の多様な欲求に応えることは難しい。社員はリーダーが作り出す変化に翻弄され疲弊する。
・B象限「トップダウン+自立・有能な社員」→衝突が絶えないが、調整役がいれば上手くいく。ただし、中長期的には、リーダーが「聞き耳」を持つように自己変容する必要がある。
・C象限「民主的+従順な社員」→自ら変化を作り出すことは難しく、放置しておけば有事を招く。
・D象限「民主的+自立・有能な社員」→ビジョンと方向性はリーダーが示し共有すれば非常に闊達な集団になる。指示ゼロ経営が目指す理想形。
いかがでしょうか。
リーダーシップの最適解は、環境・リーダー・社員という3つの要素をどのように組み合わせるか、デザインの課題です。
自社がどの象限にいるかを客観視すること。
その上で…
・リーダー自らが変容する。
・リーダーをフォローする幹部を育てる。
・社員の自立と教育を促す。
いずかれかか、あるいは複合的なの対策が必要になります。
「神様」の言うことを鵜呑みにしないで、自社にとって最適なあり方を模索することが大切だと考えています。
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