ミカン1個でヤル気のが高まる!?脳科学から読み解く“やる気の正体”
僕は、経営理念の唱和が好きではありません。
集団主義的な強制を感じることと、マントラのように唱えても効果はないだろうと考えていたからです。
しかし、最近、考え方が少し変わりました。
唱和によって社員が理念を理解するか?は別として、やる気の創出には効果があると考えるからです。
「理念を唱和するとやる気が出るのか?」と思われるかもしれませんが、唱和に限らず、朝のルーティンでやる気が発動する可能性があるのです。
このことを理解するために、まずは「ヤル気」の正体を明かす必要があります。
その正体は…
「そんなものは存在しない」
拍子抜けしますが、脳科学者の池谷裕二氏によると、そもそも科学的には「やる気」などというものは存在しないと言います。
先日、池谷氏がゲストで登壇したインタビュー記事を読んだのですが、そこには、冒頭から刺激的な言葉が飛び出します。
「やる気」という言葉は、「やる気」のない人間によって創作された虚構なんですよ。
池谷氏は続けます。
人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物。だから面倒な時ほど、あれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかありません。
身体を動かせば、脳は「やる気がある」と解釈し、脳内物質を分泌する。つまり脳にスイッチを入れるのは身体行動ということです。
私たちは、やる気があるから行動すると考えていますが、実は因果関係が逆だったんですね。
脳という器官は、生物の歴史では「新参者」です。
原始の生物は、口と肛門がつながった管のような存在で、脳は後から搭載されました。
その頃の祖先に会ったことはありませんが、会えば「やる気があるなぁ」という感想を抱くほど懸命に生きてるはずです。
そう見えるのは、とりも直さず、私たちに「やる気」という概念があるからです。
余談ですが、色も脳が作り出したものだと言います。
物理的には光の波長でしかありませんが、色として見えるのは脳の解釈によるものです。
脳は「意味づけの達人」なんですね。
僕は、毎朝、ハンドドリップコーヒーを煎れるのですが、ずっと「コーヒーはモチベーションを高める」と思っていましたが、コーヒーを煎れる行為がやる気の源泉だったんですね。
朝礼が効果的だと考えるのはこうした理由からです。
ちなみに池谷氏は、身体を動かさずにやる気のスイッチを入れる方法として次のようなやり方を提案しています。
「目を閉じて、テニスボールでもリンゴでもミカンでも、とにかくそれくらいの大きさの球体を頭の上に乗っけて、ゆっくり手を離して目を開ける。
明日から、朝礼では頭にミカンを乗せて理念の調和をしてください。
かなり怪しい集団ということで結束が高まると思いますよ 笑
今日の記事は、こちらのサイトを引用しています。
面白いので、是非ご一読ください。
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