お金や出世ではヤル気にならない人たちの「やる気スイッチ」はどこにあるのか?

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という諺は人間にも当てはまります。
機会を与えることはできるが、それを実行するかどうかは本人の「その気」次第という意味ですが、人間は厄介で、リーダーに忖度したり、高評価を得たいがために、嫌々でも飲んでみせてくれます。
しかし、「その気」になっていない人は、仕事への深い関与も愛着もなく、自発性も創造性も発揮されることはありません。

仕事への愛着と成果には明確な因果関係がありますので、リーダーにとって、メンバーの「その気」の創造は、最重要課題と言えます。

どうすれば「その気」はつくれるのでしょうか。

以前であれば「お金」や「出世」で釣ることでしたが、今は、それらに意義を感じない人が増えています。
特に、1980年から1990年代中盤に生まれた「ミレニアル世代」に、この傾向が顕著だと言います。

彼らは何に意義を感じるのでしょうか?
コンサルティング会社「デトロイト」が世界29カ国のミレニアル世代に行った調査では、就職先の選択で重視する項目として、賃金よりも「企業が掲げるミッション」を挙げる人が6割にものぼりました。

この世代はすでに社会に出ていますし、こうした感性を持つ人はさらに増えるでしょう。
「意義」を持たない企業は相手にされなくなるかもしれません。

ミッションとは、自社が顧客や社会に対し、どんな存在であるかを示すものです。
言い換えれば、「何をもって」「誰の」「どんな幸せを創造するのか?」の問いに答えることです。
幸せになった人の集合体が「社会」ということになります。

「何をもって」とは商品・サービスを指しますが、これは顧客にとっては手段であり目的ではありません。ミレニアル世代は、手段を売ることを第一義とする企業に興味がないのです。

顧客の目的は、「自分が手にする幸せ」です。
その幸せを手にした時に、顧客が思わず口にするセリフを表現できるほどに寄り添うことができれば、ミッションに生命力が宿ります。

顧客が思わず何かを口にするということは、そこに「心の動き」があるということです。
あなたの生活の中も、思わず何かを口にしてしまうほどの心が動く商品・サービスがあるのではないでしょうか。
特別に心が動かないのに購入するモノは、単に「必要だから」であって、「欲しい」という動機とは違いますね。

第一次産業の生産物以外は、「必要なもの」のほとんどは大企業が作っています。もう、飽和状態であるのに加え、人口が減るので、この市場は、ますます真っ赤っ赤の競争過多になります。
中小企業が太刀打ちできる土俵ではありません。

中小企業は、ニッチだけれども生活者に強く必要とされ、感性豊かな人に「ここで働きたい」と思われるような「感性価値」の経営を目指すことだと考えます。

その第一歩は、「何をもって」「誰の」「どんな幸せを創造するのか?」の問いに対する答えを持つことだと思います。


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