盛り上がらない沈黙の会議も、たった4つの工夫で抜群に活性化する

会議の時に、リーダーはどんな言動をしているでしょうか?
気づけば自分ばかりが喋っているという人もいると思います。熱い思いがあり伝えずにはいられないのだと思いますが、タイミングを間違えると場が固まります。

人間の集団は、自律的にエネルギーのバランスを取ると言われています。
ポジティブ&熱い人が喋り出すと、周りの人も熱くなると思いきや、そうではなく、ネガティブ&冷めてしまった、そんな経験ありませんか?

組織によっては、リーダーが喋る暇もないくらいに、みんなが積極的に喋り、どんどんと物事が決まっていくというところもあります。
でも、その理想に到達するのには、リーダーにとってもメンバーによっても訓練が要ります。

人の集団はクルマの運転に似ていると思います。
いきなり、一速でアクセルを全開にすると、勢いよく走り出しますが、アクセルを離すと反動で失速してしまいます。

優れた リーダーは、徐々にシフトを上げていくように、組織のサポートをします。

集団の盛り上がりは「徐々に」起こります。
イノベーターから動きが始まり、徐々に多数派に広がっていくのですが、優れたリーダーは、その伝播のサポートが上手なのです。

その際、リーダーが担う役割は次の4つです。
1、ポジティブな反応
2、抽象化
3、発言を求める
4、合意確認

具体的な場面で説明すると分かりやすいと思います。
会議で、真っ先にアイデアを出すイノベーターが出たら、リーダーは、しっかりと頷いたり「おお、いいね!」と言ったりとポジティブな反応をします。
そういう人がいると、発言したくなりますよね?

次に、発言に対し、「どうしてそう思うの?」と理由を聞きます。
これが抽象化です。
色んな考え方・アイデアも、理由でくくるとまとまっていき整理されていきます。

イノベーターの発言に対し、周りに「他に意見はない?」と聞いたり、「◯◯さん、何か意見ない?」と指名したりするのが「発言を求める」という役割です。

色んな意見やアイデアが出て、話し合いが広がると同時に、理由でくくることで対話が深まっていきます。

最後に、「みんなこれで良い?」と合意確認を行います。

さて、この話を聞くと「ああ、ファシリテーターをやるんでしょ?」と思われるかもしれませんが、指示ゼロ経営では、この先があるのです。

指示ゼロ経営では、こうした役割が集団の中に埋め込まれ、リーダーがやらずとも、その時々で気づいたメンバーが行うのです。
「ファシリテーション機能が内蔵された集団」というわけです。

クルマで言えば、自動運転車かな?

いずれにせよ、リーダーが急にアクセルを踏んだり、ブレーキをかけたりするような運転は、乗っている人たちが乗り物酔いをしてしまいますし、事故につながります。

安全でエコな運転(経営)を心がけましょう。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。


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