7/12に新刊発売。僕が本書に込めた思いを書きました。

僕が48歳になった時…人生が折り返し地点に来たことを意識した時に、これまで、まったく考えたこともなかった事を思うようになったのです。

「次世代に、より良い社会をバトンタッチしたい」

僕の子どもたちが社会に出る年頃になったということが影響したのかもしれません。
失われた30年をリアルに生きてきた身として、何か責任みたいなものを感じたからかもしれません。

7月12日(水)に、新刊「賃金が上がる!指示ゼロ経営」(内外出版)が発売になります。
先日、出版に際し、親友が応援団を作ってくれ、1回目のミーティングをしました。

完全に米澤晋也を使って遊んでる(笑)

ミーティングで、僕は、この本に込めた思いを語りました。
賃金が上がる、下がるということも重要ですが、真に伝えたいことは別のところにあります。

そもそも賃金が上がらないというのは「症状」です。
人体で言えば、咳が出る、熱が出る、鼻水が出るといったものです。もし、原因がインフルエンザならば、タミフルを飲めば症状は消えてなくなりますよね。

もっと言えば、「抵抗力の高い体質」をつくることが大切です。
しかし、体質改善は時間がかかるので、みんなやりたがりません。

失われた30年で、もし失ったものがあるとすると、賃金といった表面的なものえはなく、心の体質なのではないかと思うのです。

新刊では、賃金が上がらないという症状から、「企業や働く人の心の質」…企業体質のあるべき姿を浮き彫りにしました。

僕の周辺には、休日明けに出社するのが楽しみというほど、心から仕事を愉しんでいる企業がいくつもあります。
大変なことや辛いこともたくさんありますが、良好な人間関係のもと、日々、主体的に顧客に喜ばれる仕事をしています。仲間と協働する中に自分の居場所があり「私ってイケてるじゃん」と感じています。
同時に、仲間に対しても「仲間ってイケてるじゃん」と尊敬、感謝しているのです。
挑戦する愉しさや成長実感を感じながら仕事に励んでいます。

これらは、豊かで幸せな人生を送るために欠かせないことであり、こうした心持ちで仕事をし、幸せを感じられることが経営の「目的」だと思っています。
儲けのための「手段」ではありません。

こうした職場環境で働くと、人は素晴らしい創造性を発揮します。チームワークが良いので業務効率も良くなります。
結果、付加価値の高い経営が実現します。
顧客に喜ばれる仕事を重ねるので、顧客から好かれ信頼され、共感される…「関係性資本」が作られ、安定した経営が実現します。
だから持続的な賃上げができるのです。
こうして得た賃金は「おひねり」です。
感謝や喜び、驚きなどの感情が乗ったお金です。おひねりをもらうことで、社員さんの心が潤い、より豊かな企業体質が醸成されます。

賃金(おひねり)は「現象」「結果」であり、何よりも大切なことは、「日々をどんな心持ちで生きるか」ということだと僕は考えるのです。

新刊の「あとがき」には、僕が父と過ごした最期の6ヶ月間のことを書きました。
末期がんで余命半年と診断されたのです。(父には告知はしませんでした)
入院したての頃は、父はまだ元気で、自分が手にした「結果」を自慢することが多かったです。
社長であること。財を築いたこと。外車を持っていること…

僕は、父の話を聞き心が苦しくなりました。だって、父が言う「手にしたもの」は、半年後には、何1つ父のものでなくなっているのだから。
人生の非情さを思い知ったのです。

旅立つ3週間ほど前…父は思い出話を多くするようになりました。
自分が人生をどんな心持ちで生きてきたか…充実した話を聞くことができ、僕は救われた感じがしました。

大切なことは何か?

仕事の行為自体を日々、ワクワクと愉しみしみじみとした幸せを感じる。
そんな大人の姿を見た子どもたちが未来に希望を感じる。

次世代に、より良い社会をバトンタッチしたいという思いで、新刊を書きました。
是非、お読みください!

それと、出版に際し、僕の親友が応援団を作ってくれました。
応援してくれる方、ちゃかしたい方、大歓迎です!(特に、何か仕事があるわけじゃありません)
本の趣旨や僕の思いを共有しながら、出版までを一緒に愉しみましょう。
読書会やイベントの情報も共有します。
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