勝ち組負け組を生まない、持続可能な組織の可能性を考えてみた

出世を望まない人が増えていると言います。
確かに、僕の周りでも、ギスギスした競争に身を置くよりも、自分らしく働きたいと望む人が増えています。

20年前は、そういう人たちに対し、「気概がない」と言う人がいました。
しかし、今はだいぶ価値観が変わりました。
2023年1月のダイヤモンド・オンラインに、「出世を望まないで生きられる人は幸せ」という特集が組まれ、多くの共感を得ました。

僕の友人は、自分が理想とする仕事を追求することを優先し、出世を手放しました。
組織の「常識」を優先することもなく、上に気を遣うこともなく、イキイキと働き、顧客に喜ばれる仕事をして成果を上げています。

この価値観は今後、さらに広がるでしょう。

出世競争はピラミッド型の組織で起きますが、「必ず詰まる」宿命にあります。
少数の勝ち組に対し、多数の負け組が生まれます。
大企業に勤める僕の友人に、出世競争から脱落した男がいますが、会社から用済みのように扱われ、ついに早期退職を勧めらました。
友人の姿を見た若手は出世意欲が削がれ、出世が動機づけにならなくなるという現象に拍車がかかるでしょう。

「詰まる」組織を改め、持続可能な組織に転換する時に来ていると思います。

そもそも組織は何かを遂行するために結成されます。
遂行する際には、次の3つの役割が必要です。

①、プロジェクトを発案しプロデュースする人
②、作業の段取りを組む人
③、作業を行う人

③→②→①の順に出世していくわけではありません。
向き不向きなのです。
チームが課題を持った時に、その時、その課題に応じ役者が生まれるのです。

①の人は発想は豊かですが、実務に落とし込むのが苦手という傾向があります。
だから②の人が必要です。
決められた作業を着実にこなすことが得意な①の人がいて初めて絵に描いた餅が「食える餅」になります。

今は変化が激しい時代なので、変化に即応できる組織を作る必要があります。
課題に応じて柔軟に①②③の役割が決まり、活動し、果実を分かち合います。組織として成長すれば、各々が自分の性質に合った役割を担いながら賃金が上がっていくのです。

出世至上主義では、自分の性質に合わない役割を目指さなきゃいけません。
それが幸福な働き方とは思えないのです。

僕は、家族のような組織が理想だと思っています。
一家の大黒柱を目指し競争なんてしないでしょ?自然と役割が生まれ、最適な人が担うはずです。

自分らしく働き、自分の居場所ができる組織になると思います。

今日の記事では、出世競争型組織とはパラダイスが違う組織論について考えてみました。
もちろん、これが正解というわけではないので、自社オリジナルの持続可能な組織を考えてみてください。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください!

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