ウィズコロナの時代には「正解は自分でつくる」力が求められる

GWは、多くの観光地がコロナ前と同じくらいの賑やかさを取り戻したみたいです。
一安心…と言いたいところですが、新たな課題が出ています。

生活者からはこんな声が出ているようです。

「コロナ中の方が空いていてよかった」

僕もまったく同じ感想を持っています。
人は有事を体験すると、価値観や感性が変わります。
コロナ禍で、「ゆっくり楽しむ」という豊かさを経験をした人が大勢います。
消費感性が進化しているのです。

それに合わせ、経営スタイルを変える企業が出始めています。

東京ディズニーランドは、コロナ禍、創業以来の苦境に追い込まれました。
入場制限を余儀なくされましたが、そのお蔭で新たなビジョンを見出しました。
それは、まさに「ケガの功名」です。

入場制限をしたことで、お客様は並ぶ時間から解放され、食事やショップでの買物にお金を使い客単価が上がりました。
満足度も向上しました。
きっと、社員さん(キャスト)も気持ちよく働けたのではないかと推測します。

「こっちの方が良いじゃん」ということで、開園40年を機に「量よりも質」への方針転換を決めたと日本経済新聞が報じました。
素晴らしい決断だと思いました。

友人に、東京都内に居酒屋を数店舗展開する男性経営者がいます。
彼は、ディズニーがした決断を、ずっと昔にしており、既存客に愛され客単価の高い商いをしています。

同社は、Go Toイートのクーポンを一切、使いませんでした。
その理由は「店が荒れる」からです。
この手のクーポンを使うと、新規客が押し寄せる可能性があり、既存客の居心地が悪くなるからという理由です。
こうした姿勢が既存客の支持を集め、なんとコロナ禍でも従来と同様の業績をはじき出したと言います。

今、静かに生活者の消費感性が変わりつつあります。

それに合わせ、経営は大きく変わっていくでしょう。
モノやサービスを効率よく売るというスタイルから、顧客の心を満たし関係性を深めるスタイルに変わります。

それに伴いマネジメンも変わります。
マネジメント層が決めたことを現場が遂行するというスタイルから、現場スタッフが、自ら考え行動する自律性が求められます。
正解は、その時、その相手、状況で変わるからです。

ウィズコロナの時代では、これまで以上に「正解は自分(たち)でつくる力」が求められると思います。

この変化は、小売業、サービス業から始まり、全体に波及していくと思います。
人と組織を育てる必要性が、今よりも増してくると思います。

徐々に、自ら考え行動する習慣を育てていきましょう。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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