あなたもサンタクロースになれる。いつでも、どこでも

僕が新聞販売店の社長時代、クリスマスの日に、独居老人宅にプレゼントを持って、サプライズ突撃をするイベントをやっていました。
社員さんのアイデアで始めた企画です。

初年度、社員さんたちは、朝からサンタコスチュームに着替え、ワイワイと盛り上がっていたのを覚えています。
彼らが突撃した後、僕は電話番で会社に残りました。
クリスマスなので、あまり電話は鳴りませんでした。

夕方、社員たちが帰ってきました。
みんな、とても幸せそうな表情をしていました。
そして、僕に言いました。

「来年は社長もやろうよ!すごく喜んでもらえるから!」

あまりに愉しそうだったので、翌年は僕も参加すると決意しました。
そして翌年、やってみたら本当に愉しかった。

年配のおばあちゃん、おじいちゃんは、サンタ姿の僕を見るなり「うわっ!」と声を上げて驚きますが、僕が、「メリークリスマス〜」と言ってプレゼントを差し出すと、とても喜んでくれます。
中には涙を浮かべる方もいます。

でも、おばあちゃん、おじいちゃんの何倍も、仕掛けた僕らは嬉しいのです。

僕たちは、「こんなに愉しいことを、自分たちだけで味わっていたら、もったいない」と思い、翌年からサンタを公募することにしました。

すると、多くの方が参加してくれました。
お陰で、より多くの人にプレゼントを届けることができるようになりました。

僕は、この出来事から、はたと気付いたのです。
誰1人、強制されてやっている人間がいない。まさに指示ゼロ経営が自然と成立していたのです。

僕たちのサンタチームは、高齢者を対象に活動しましたが、本物のサンタクロースは、「子どもたちに夢と希望を届ける」というミッションがあり、そこにトナカイが集っています。
トナカイには色んな個性があり、それが活きています。

♪真っ赤なお鼻のトナカイさんはいつもみんなの笑いもの でもその年のクリスマスの日サンタのおじさんは言いました 暗い夜道はピカピカのおまえの鼻が役に立つのさ いつも泣いてた トナカイさんは今宵こそはと喜びました

まさに、指示ゼロ経営が目指す世界観です。

人には、自分だからできることがあり、それで誰かに喜ばれ、「ありがとう。あなたに出会えて良かった」と言われた時に、人生が開花する。僕はそう信じています。
すべての人に、そんな「道」があるのだと。

あなたの純粋な思い、願いは「道」をつくり、そこに人が集う。

そう考えると、私たちは、いつでも、どこでも、サンタクロースになれるのだと思います。

Merry Christmas!

ワクワクすることに積極的なあなたが大好きです。