社長、あなたはまだ現場から離れるのは早いです

人と組織が育つとリーダーは現場から離れられるようになります。
自分が現場にいなくても業務が回るのはありがたいことですよね。
色んな人に会ったり新しい飯の種を探しに出れるようなります。

さらに育つとルーティンが回るだけでなく、会社が進化・成長していきます。

現場を離れることは組織成長のバロメーターと言えると思います。
だからリーダーの中には自分が現場にいないこと、あるいは「現場のことがサッパリ分からん」と自慢する人もいます。

しかし、リーダー本人が思っている以上に組織は育っていません。
よくあるケースは、会社が上手くいって社長が講演などを頼まれ行脚しているうちに会社がおかしくなるいうケースです。
あるいは十分に育っていないのに新規事業に進出し、気づけば既存事業がぼろぼろになっているというケース。

焦ってはいけない。
そもそも離れる必要がなければ現場にいた方がよいと考えます。離れる=ステータスじゃないからね。
離れる場合はじっくりと時間をかけて離れていく必要があります。

僕が大好きな「子育て四訓」が学び深い。

1、乳児はしっかり肌を離すな
2、幼児は肌を離せ、手を離すな
3、少年は手を離せ、眼を離すな
4、青年は眼を離せ、心を離すな

上手に離れていくイメージが分かる金言だと思います。
ちなみに、これ、ネイティブアメリカンの教えらしいです。ネイティブアメリカンの教えは日本人のマインドにすごく合っていると思います。

さて、離れることで起きる悲劇の多くは、3から4を焦ることで起きます。

特に多いのは…
まだ十分に育っていないマネージャー(中間管理職)に任せてしまうケースです。
「十分に育っていない」とは、リーダーの思いに共感しているが、その思いを自分の言葉で部下に伝えることができない状態です。

この段階で離れた場合、ルーティンは回りますが問題が起きた時に混乱します。
マネージャーは混乱を収めることができませんので部下との関係性が悪くなることが多い。

あるいはリーダーの思いとは全く違う思いが組織内で醸成されてしまうこともあります。
こうなるとまるで別の会社になり、リーダーが中に入りづらくなります。

3から4を焦ってはいけない。
じっくりと対話をしてリーダーの思いとメンバーの思いを「同期」させることが欠かせません。
浸透でも統一でもなく「同期」という言葉を使うのは、対話によって思いが練られていくイメージを表現したいからです。

またマネージャーを育て「マネージャーからメンバーに」という伝言ではなく、全員で練ること…リーダーもマネージャーもメンバーも一緒に対話することが効果的だと考えます。
時間がかかりそうですが、結局、一番の近道になると思います。

今日の話は、特にカリスマ性の高いリーダーに当てはまります。
組織が1つになるためには求心力が欠かせませんが、カリスマリーダーの場合、リーダー=求心力という構図になっています。
自分から求心力を切り離さないと、現場にいないと組織は求心力を失いバラバラになります。

自分の思いを語りメンバーと根気よく時間をかけて対話すること。
やがて求心力が組織に埋め込まれると思います。

そうなったら…
僕と一緒に美味しいお店に行きましょう。
あなたの奢りで(笑)

それでは今日も素敵な1日を!

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