自走する組織を作りたければ集団のメカニズムを熟知せよ

企業が組織で仕事をしている以上、組織を育てることなしに発展はないと思います。
「組織を育てる」ことが重要で、実は、部下1人1人を教育しても組織が良くなるとは限らない、別物なのです。

例えば、学校で起こるイジメで、当事者を直接指導すれば個々はイジメがよくない事を理解してもらえます。
しかし集団に戻ると再びやってしまうのです。
集団には特有のメカニズムがあります。
イジメを止めることができる教員は、メカニズムを理解して「イジメを止める集団」を育てられる人です。

そのメカニズムはいたってシンプルです。
例えば、実際に行われた社会実験で説明します。

都内のど真ん中で、1人の男が突然立ち止まり空を見上げました。
すると通行人の中に「なんだろう?」と興味を示し、同じように立ち止まって空を見上げる人が現れます。
ちょっと勇気が要る行動ですよね。

しかし、この時点ではほとんどの人は立ち止まることなくスルーします。

しかし、ある人数(割合)を超える人が立ち止まり空を見上げると、一気に増えるのです。
もし、その中にスマホで撮影をする人が出たら参加者はさらに加速度的に増えるでしょう。

僕が社長として心がけてきたのは、まずは「空を見上げる愉しさ、価値、意義」をみんなで話し合うことです。

次に「最初に見上げた人」に感謝し、一緒になって純粋に楽しむことです。
時に、社内報にその人の特集なんか書いたりしてね。

中吊り広告風社内報「米沢自身」

それと賛同して参加した人を大歓迎すること。

さらに「横の関係」を強化します。
方法は簡単で、縦の(上下)関係を緩めるのです。
具体的には、チームとして達成する目標を設定します。(個々の目標よりもチームの目標達成を重視する)
そして、もし僕のところに相談に来た人がいたら「仲間に相談したの?」と集団に返します。

すると必ず仲間に相談しますが、このやりとり=『学び合い』がチーム意識を育てるのです。

それと、「空を見上げる人が増えるメカニズム」を社員さんにも理解してもらいます。
すると、自分たちでムーブメントを加速させることができます。
ここ、非常に重要で、リーダーのコントロールでムーブメントを「起こされた」場合、リーダーの管理がないと火が消えてしまうからです。

一旦、自走を始めたら、後はリーダーが世話を焼かなくても前に進み続けます。
刻一刻と変化する状況において、自分たちで最適な行動をつくり出すことができるようになります。

いかがでしょうか。
自走する組織を作りたければ集団のメカニズムを知る必要があるとはこういう事なのです。

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