チームワークが良くない時は、まず最初にこのポイントをチェックせよ

「チームワークが良くならない」という問題を抱えていたとして、もし社員教育で解決しようと考えているのなら、今日の記事を読んで欲しいと思います。
社員教育では解決できない可能性があるからです。
全く違う対策が必要かもしれません。

僕には、決して忘れられない研修があります。
もう5年以上も前のことですが、ある企業さんで丸1日間みっちり研修を行いました。
研修の途中からなんだか様子が変だと思い、「どうかしましたか?」と社員さんに聞きました。

すると衝撃的な言葉が出たのです。

「ウチの会社にはチームワークも自発性も要らないことが分かりました」

「なにそれ?研修やる意味がないじゃん」…研修のテーマがチームワークと自発性だったので僕はショックを受けました。
そこで、予定を変更してその発言の意味を考える時間を作りました。

そこでの話し合いは、同社の未来を変えるであろう素晴らしいものでした。

その話の前に、そもそもチームワークと自発性の必要性について確認する必要があります。
ドイチェという学者の「競争と協同の定義」という論文があります。
それによると、「競争は一部の人だけが達成できる目標を設定すると必然的に起こる」「協同は全員で力を合わせないと達成できない全体目標があると起こる」とあります。

チームワークが良くない原因は、目標設定にあります。
協同する必要がないくらい小さな目標であるか、全体で達成するのではなく競争させているか、どちらかの可能性があります。

同社の場合、前者、つまり目標がなくルーチンワークだけやっていたことが原因だったのです。
ルーチンワークだけだったら自発性もそんなに必要ではありませんしね。

さて、それに気づいた同社ですが、研修プログラムを変更して「自社のあり方」についてじっくりと話し合いをしました。

「ルーチンワークだけやっていたら世の中の変化に取り残されるから、このままじゃダメだべ」
「そもそも、会社の現状(経営数値)ってどうなっているの?」
「正直、危機感を感じる」

この時間内に解決策が出るはずがありませんが、この時点で既にチームワークが形成され各々が自発的に関わっていた…研修の目的が達成されたのです。

この体験から、僕は「競争と協同の定義」に照らし合わせてその企業を見るようになりました。

チームワークも自発性も、「ある環境下で」発現するものだということです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

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