社員さんが「忙しいから人を増やしたい」と言った時の正しい対応

非常に多くの企業で、社員さんが「人が足りない」と言います。
特に新しいことに挑戦しようとする時に「時間がない」「人を増やしてほしい」と。

ここで「そうですか、では増やしましょう」なんて言う社長はいません。
理由は自明で、収益が向上しないのに人を増やしたら企業はおかしくなるからです。
というか、人を増やしても収益向上にはならないケースがほとんどです。

収益が増えないのに人員が増えたら、人件費が薄まって1人1人の低賃金を招く危険性があります。

だから僕は賃金制度を整え、社員さんと共有し運営することが大切だと考えるのです。
公正な制度があれば社員さんは収益が向上しないのに人を増やしたら企業はおかしくなる事を理解し。次のような考え方に変わります。

「人を増やさずに大きく儲け、1人1人の賃金を増やす」

会社も社員さんも得をする決断です。
いたずらに人を増やすと、利益が薄まるだけでなく、人にまつわる経費が比例増加しますし、何よりも人が多いと人間関係のトラブルの発生率も上がります。

では、本題である仕事を減らす方法について。

まずは効果の仕事を即刻、止めること。
株式会社たくらみ屋の相棒、森本繁生は「何のためにやっていますか?」の問いに即答できない仕事は止めても支障がないと言います。
「止めて困ることがありますか?」の問いに即答できない仕事は、試しに止めてみれば良いと考えています。
困ることがあれば復活すればよいので。

次に考えることは、急所に集中すること。
急所とは「ここに手を打てば全体が良くなるという根本原因」です。

例えば、僕が経営してきた新聞店を事例に説明しますね。
新聞店は今、「新聞購読者の減少」「折り込みチラシの減少」「人手不足」の三重苦に陥っています。

しかし、急所(根本原因)は「乱暴な営業」です。
乱暴な営業のおかげでインターフォンが普及して営業ができなくなり部数が減りました。

部数が減ると媒体価値が下がるので折り込みチラシも減ります。

そして、あの乱暴な営業がイメージダウンを招き、求人をかけても応募が来なくなったのです。

急所が分かれば、そこに限られた人員を集中させる事ができますから少数精鋭の組織になり、みんなが得をします。

しかし実際には、3つの問題それぞれに人員を当て対策をするから「人が足りない」となるのです。

こうした事態を防ぐためには…
□業績に連動する賃金の仕組みを整える
□効果のない仕事を止めること
□急所に絞り仕事を減らすこと

少数にして精鋭なる組織は、仕事を減らすから実現するのです。
今日の記事は是非、社員さんと共有してください。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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