社員を信頼しない組織は管理が増える。信頼がある組織には対話が増える

管理・監視とは「不信頼の証」であり、それがあるだけで自発的な人材育成を阻害すると考えています。
極端な例ですがGPS機能を使い営業パーソンの居場所を管理するアプリがあるそうです。
そんなモノを持たされたら、営業パーソンは自分たちは信頼されていないと感じるでしょうね。

というか、スマホを「正しい場所」に置き、パチンコをするかもしれません(笑)
管理しても抜け道を見つけますのでイタチごっこだと思います。

コロナ禍において、マネージャーの役割に疑問を持つ人が増えたと感じています。
テレワークにすると「睨みを効かせられない」と考え反対するマネージャーがいましたが、彼らの発想は「テレワークにしても管理できる方法を探す」というものです。

きっと部下の人たちは日頃から上司の不信頼を感じていることでしょう。
そしてマネージャー要らんじゃんと。

人は自分を信頼しない人を信頼することはありません。
自発性などが発揮されるわけはなく、チームワークもギクシャクするでしょう。

非常に興味深い話があります。
長野県に有明高原寮という少年院があります。
なんと、全国でも珍しい「塀のない少年院」なのです。
時々、夢新聞でお邪魔していますが、建物がどこかの企業の保養所みたいなのです。

塀がない理由は、塀の存在自体が「不信頼の証」になるからです。
少年の更生のためには職員と少年らとの信頼関係が欠かせません。
しかし、どんなに少年に信頼していると伝えても「じゃあ、なんで塀があるの?」と言われてしまうと言います。

この少年院では塀がなくても脱走者はいません。
その理由は、意義についての対話…「なぜ塀がないのか?」「自分たちはどういう生活を送ればいよいか?」を話し合っているからだと言います。

このプロセス自体が信頼関係をつくることに貢献しています。
信頼していなければ対話などせずに命令するだけだからね。

少年たちが、少年院での更生が自分にとって必要な時間と解ればちゃんとした生活を送るそうです。

いかがでしょうか?
そんなに簡単に人を信頼できるものでもありませんし、管理監督者にとっては勇気が要ることです。

しかし信頼関係をつくるならば、信頼を形にすることしかないと思うのです。

その第一歩は対話しかないと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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