議論が下手な人ほど「論破」を目指す
会社で良い議論はできていますでしょうか?
議論というものは、相手を打ち負かすためではなく、より良い意思決定を導くために行うものです。
最近、有名人の影響で「論破」という言葉がネットを中心に飛び交い、小学生にまで波及しているそうですが、元々議論ベタな日本人が、さらに退化するのではないかと少し危機感を感じています。
議論を争いと捉えると、常に攻撃される恐れを抱くことになり、相手と良い関係を築くことができなくなります。
恐れから身を守るためには、自分も攻撃力を持たなければならないと考えるようになり、武力廃棄ができない国家間の軍事バランスと同じ構図が出来上がります。
どうすれば私たちは議論上手になれるのでしょうか。
そのヒントを、議論が得意なデンマークの人々から学ぶことができます。
参考にしたのは、「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」(著者、針貝有佳)です。
この本を友人に紹介したら「そんな睡眠時間を削っても成果が出せるなんて凄い」とウルトラCの勘違いをしていましたがね 笑。
なぜ4時に帰っても成果を出せるのかというと、付加価値の高い仕事をするからで、そこには上質な意思決定があります。
同著によると、デンマーク人には「なぜ」を突き詰める文化があると言います。
日本でも、上司が部下に対し「なぜ」を突き詰める場面は見ますが、デンマークでは、上司の発案や決定に対し、部下は遠慮なく「なぜ、そう思うのか?」「なぜ、そう決めたのか?」と、徹底的に質問をするそうです。
この時点でどうでしょうか?
おそらく、多くの人が「部下に攻撃された」と恐れを抱くと思いますが、デンマークの人は、むしろ「熱心な部下だ」と評価するそうです。
さらに踏み込んで「なぜ恐れがないのか?」ということが気になりますよね。
同著では「個人的に受け止めないチカラ―それはそれ、これはこれ」と整理しています。
どういうことかというと、仮に自分の意見を批判する人がいても、それは「意見」を否定しているのであって、決して「自分」を否定しているわけではないということです。

実は、これには僕も実体験があります。
僕は、話し合いの際には、必ず意見やアイデアを付箋に書くようにしています。その理由は、みんんなの意見が話し合いのテーブル上に上がるから。そして、整理がしやすいからです。
しかし、より大きな産物があることに気づきました。
付箋に書いて話し合いをすると、みんなが付箋を見ながら話し合うようになります。つまり、図らずとも自分と意見が分離するという構図になるのです。
逆に、付箋がないと、相手を見て意見を言うので、バトル構図に陥りやすい。
議論が苦手な人の多くは、「否定されること」への恐れを抱えています。
そもそも議論とは論破を目指すものではなく、より良い答えを見つけるための共同作業です。
是非、今日の記事はメンバーと共有してください。
そして、ミーティングはで「あなたを否定しているわけじゃないよ」を合言葉にしてみてください。
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