組織は1%の「変な人」と99%の「真面目な人」で構成する

組織には、少数の「変な人」と多数の「真面目な人」が必要だと考えています。
変な人とは、創造の火種を生む人材。真面目な人とは、その火を安定して燃やし続ける人材で、両者が存在してこそ組織は持続的に前へ進みます。

今日のブログでは、両者混合の組織をデザインするコツを考えます。

エジソンは「1%のヒラメキと99%の努力」という金言を残しています。これを「1%と99%なのだから努力が大切」と誤解する人がいるようですが、真意はそうではありません。
ヒラメキがなければ努力はしようがない。しかし。努力がなければヒラメキは絵に描いた餅に終わるということで、両者とも欠かせないということです。

これを組織づくりに当てはめると「1%の変な人と99%の真面目な人」ということになります。もちろん、割合はこの限りではありませんがね。

これまで、日本では後者(真面目な人)を育てる教育に力を入れてきました。
その理由は、ヒラメキ=アイデアは海外の国が示してくれたからです。特にアメリカの影響は強く、戦後は「アメリカに追いつけ追い越せ」を合言葉にがんばりました。
企業には、アメリカが示してくれた豊かな暮らしを効率よく実現する能力が求められ、教育界はそうした人材を輩出すべく、今の教育システムが出来上がったということです。

それが、ここ10年ほどで変わりました。
近年「STEAM教育」なるものが注目されています。これは「STEM教育」の進化系です。

STEM教育とは…

S=Science(サイエンス)……科学
T=Technology(テクノロジー)……技術
E=Engineering(エンジニアリング)……工学
M=Mathematics(マスマティクス)……数学

4つの数理的思考力を養う教育で、まさにこれまで日本が力を入れてきた教育です。

STEAM教育は、これに「A」=アートを加えたもので、創造とオペレーションを包含した教育です。

話が逸れますが、以前に、知り合いの中学校の音楽教師が「私たちはオマケだ」と嘆いていました。音楽や美術などは「副教科」と呼ばれているからです。
それが変わりつつあります。これまで、五教科を学んだ人は進学校に進み、色んな職業に就く可能性を持つことができました。しかし、今では「特徴がない」となり、就職に苦労する人が増えています。

今、オペレーションが得意な人材はたくさんいるので、意識すべきは「変な人」です。

僕の息子は、就活の際に、大手のカメラ販売店を受けました。
面接官に「カメラに対する思いはありますか?」と聞かれた際に「ええ、しょっちゅうスクショをしますね」と答え、面接官に呆れ顔をされたそうですが、こんな発想をする人材が1%くらいいても良いのでは?と思うのは親バカでしょうか?笑。
まあ、そこに情熱があればということが大切ですがね。

僕の師匠は15年前にこう言いました。

「これからの時代は歌って踊れる人が活躍する時代になる」

当時は意味が分からなかったのですが、僕なりに考えた結果、それは「芸術的な感性を持っている」という結論に至り、STEAM教育と符号したのです。

文部科学省は、「STEAM教育」はグループ活動で成り立つと考えているようです。STEAM教育で扱う課題に「正答」はないため、一人で正解を探すのではなく、さまざまな価値観の人と触れ合い、 意見を出し合いながら、答えを探るプロセスを重視するといわれています。

企業も同様に、1人1人が万能である必要はなく、変な人と真面目な人のコラボができるように、各人が自身の得意を発揮できる環境を整えることだと考えています。
そういう意味では、リーダー業は「組織デザイナー」と言えますよね。

まあ、まずは歌って踊れる「変な人」にスポットライトを当てることからすべてが始まるのではないでしょうか。
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