「こんなにも」というと「まだまだ」という。謙遜でしょうか?いいえ、向上心です。
東日本大震災から15年が経とうとしています。
震災直後、テレビから企業CMが消えACのCMだけになったことを覚えていますでしょうか。
「エーシー」というジングルが不評で、すぐに違うものに変わりましたね。
その中で僕が印象に残っているのが、金子みすゞさんの「こだまでしょうか」です。
歌手のUAさんの朗読がまた味わい深かった。
「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと「もう遊ばない」っていう。
そして、あとでさみしくなって、
「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
人間関係の理を見事に表した珠玉の詩だと思います。
企業でも、これに似た呼応があります。
それを説明する前に、まずはこの記事をお読み下さい。
「チームの「過去→現在」の成長から未来をイメージする組織育成法」
読むのが面倒な方のために要約すると…
・チームが成長していないと感じるときでも、過去と比べると実際には大きな進歩が起きていることが多い。
・しかし人は理想と現在のギャップばかりを見るため、成長を実感できず自己評価を低くしてしまう。
・そこでリーダーは過去から現在までの成長の軌跡を確認し、長期視点で「成長の物語」を描くことが組織育成に重要である。
リーダーは理想が高いので、チームが成長しているのに自分の基準と比べ「まだまだ」と言ってしまいます。
すると、メンバーは「こんなにも」成長したと反発します。
「まだまだ」というと「こんなにも」という。
以前に経営支援に関わった企業さんは、この数年で社員さんが素晴らしく成長しています。
先日、久しぶりに、研修でお邪魔したのですが、その成長ぶりに驚きました。
しかし、当の本人たちはそれに気づかないのです。
久しぶりに会った人の体型や髪型が変わったのには気づくが、日々その人の近くにいると気づかないのと一緒です。
定期的に社員さんの成長を確認する必要性を痛感したのです。
研修の冒頭で社長は「1年でこんなにも成長した」と言ったら、社員さんから「いや〜、まだまだですよ」という声が。
「こんなにも」というと「まだまだ」という。
謙遜でしょうか?いいえ、向上心です。
自分で「まだまだ」と言った人は、その後、本当に成長するんですよね。
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