「運のせいにする人」が成功するのにはワケがある

上手くいかなかった時に「他人のせいにするな」「運のせいにするな」と言う人がいます。
僕は、他人のせいにしてはいけないが、運のせいにするのはありだと思っています。むしろ、積極的に運のせいにした方が良いとさえ考えています。

その理由は、とりも直さず、成功の秘訣は「運」だと思うからです。

「そんな身も蓋もないことを…」と思うかもしれませんが、僕の周りで成功している人には運のせいにする人が多いのです。

ある友人は僕に「出目の偏りがあるサイコロを振るようなものだ」と言いました。
どういうことでしょうか?
安いサイコロは精度が低く、出目に偏りがあると言われています。
(理由は省きますが、5が出る確率が少しだけ高いのです)

しかし、それはわずかな違いなので、1回や10回振ったところでは気づきません。記録しながら100回くらい振って、初めて分かるほどの微小な偏りです。

世の中には「上手くいくノウハウ」が数多く出回っていますが、それらは上手くいく確率が少し高いサイコロのようなものだと思います。
だから、たくさん実践することが大切ということです。

成功確率が1%と言われると「絶対に無理だ」と考えてしまいますよね。しかし、100回挑戦した場合にヒットが出る確率はなんと63.4%。200回では86.6%の成功確率になるのです。
ビジネスは失敗したとしても次に挑戦できるので、確率をこのように考えるべきだと思います。

失敗したら「運が悪かったね」と気持ちを切り替え、やったことを分析して再挑戦すれば良い。

よく、ノーベル賞を受賞した方が、「偶然の発見だった」というようなことを言いますが、これはまさに、たくさん振ったからこそたどり着いた成功ではないでしょうか。

今は、外部環境の変動が激しい、不確実性に覆われた時代ですので、狙い通りに上手くいくことは稀です。
企業が、サイコロをたくさん振るためには、それに耐えられる組織づくりが欠かせません。
逐一、リーダーの指示がないと動けない組織では、サイコロを数多く振ることができませんし、たくさん振っているうちに部下が疲弊してしまいます。

今、自律性の高い組織が見直されているのは、目論見どおりには行かない時代背景があるからです。

『たくさん試して、上手くいく方法を残す』―ジム・コリンズ―(著書ビジョナリー・カンパニー
より)

運にすべてを委ねるのではなく、運を掴みに行く。そのために、何度でも挑み、何度でも失敗し立ち上がり静かにサイコロを握り直す。
それが、挑む者の作法ではないでしょうか。
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