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超自己中な社員から学んだ「全社員の意識を1つに集中する方法」

人は自分が実現を望むもの、意義を感じることに関しては、他人に言われなくてもやります。
これが指示ゼロ経営のシンプルな基本思考です。
だから、社員をどうこうする前に、そういう環境を創ってしまうのが早いし効果的なのです。
 
「みんなが実現を望む」「意義ある」目的・目標を持とうってことです。
こう言うと「目標はちゃんと共有している」という社長がいますが、問題なのはそれを社員さんが望んでいるかどうか?です。
 
でも、これが意外と難しい。
今日はどうすればそういう目的・目標がつくれるか?という話です。

想いは社長が語る、ビジョンはみんなで考える

実現を望む目標のつくり方を僕に教えてくれたのは、昔、弊社で働いていた「わがままな」スタッフです。
典型的な「社会人の三大疾病」にかかっていました。
「クレナイ病」…会社は上司は◯◯してクレナイ
「ナイナイ病」…ウチの会社には◯◯がナイ
「オカシイ秒」…ウチの会社は上司は◯◯がオカシイ
 
面倒臭いヤツですよね?(笑)
でも、真面目で社員思いの僕は、なんとかそいつの望みを叶えてあげようと思ったのです。
しかし、何を提案しても「そうじゃないの!」と返される。
ラチがあかないので「じゃあ、どうすれば良いのか教えてよ」と言うと、休み、給与、福利厚生…贅沢なことを言い始めました。
そこで、「じゃあ、どうすれば、それが実現できる?」と聞くと「それを考えるのが会社」と言う。
 
あ、経営者の皆さん、読んでいて血圧上がっていないですか?(笑)
 
僕は「そうじゃない」と言いました。
その理由は、僕はそんなに万能ではないからです。
全社員の望みに応える、完璧なプランなんてできるわけがないのです。
かと言って、僕が考えたプランに従わせたら自発的なヤル気、自分事にならないことも分かっていました。
 
だから「どんな会社になれば最高か?」…それを社員さんの参画のもと決めていくという方針をとったのです。
 
「脱・社会人の三大疾病」です。
 
ただし、それをやるには条件があると伝えました。
それは、社長である僕の思い、理念は無視しないで、ということです。
 
「自社で働く人、地域の方が、自分の個性を活かして、自分だから出来ることで人に喜ばれる生き方そう創造する」「私ってイケてるじゃん!という瞬間を創り出すこと」
 
すごく漠然としていますが(漠然としているから良い)これを受けて、自分たちの会社の理想の姿…「ビジョン」をみんなで描こうということです。

目的は、事業を通じ全員が幸せな人生を送ること

社員さんは色んな思い、夢を持って会社に集まっています。
「趣味を充実させたい」「家族のため」「昔、オレを馬鹿にしたヤツをギャフンと言わせたい」色んな思いを持って集まってきているけど、みんながバラバラでは組織が成功せず、結果、1人1人の望みも実現しません。
だから、共通の目的・目標が必要になる。
そして、その達成を通じて1人1人が自分の夢を叶えていく。
そのために会社があるという認識です。
 
その認識の上に立ち、社長の思いを受け、みんなで会社の将来ビジョンを描くことが大切だと考えます。
それを実際にやった会社が、僕のブログで度々紹介する、岩手県一関市の「京屋染物店」です。
IMG_2967
「みんなで話し合ってまとまるのか?」と思うかもしれませんが、そんなにズレた望みは出ないですよ。
 
「芸能界に入って紅白に出る」と望んでいる人は新聞屋にも染物店にも来ませんから(笑)
 
ズレがないスケールの大きな望みは出ますがね。
 
みんなが望むビジョンは、みんなで創るから生まれる。
みんなの思いが入るから自分事になる。
自分たちが望むものだから「どうすればそれが実現できるか?」…シナリオづくりにも自発的に参画する。
 
とてもシンプルな構造だと思っています。
 
「好き勝手にならないか?」と心配する社長もいますが、それをして会社にダメージを与えることが分かれば、それは自制します。
だって、会社の成功を通じて1人1人の夢が叶えられるのだから。
 
社長が「それは会社にダメージを与えるだろう」と思ったら、根拠を示して伝えればいい。
その上で「だからダメ」ではなく「どうすればダメージを与えずにできるか?」と問いかけるのです。
 
「目的は、事業を通じ全員が幸せな人生を送ること」
そのためにお客様をはじめ関わる人たちが幸せになる「意義ある仕事」をしよう、そのために出来ることを考えよう。
 
指示ゼロ経営はすごくシンプルなのです。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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