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社員の自発性は教育ではなく価値観づくりで決まる

公開日: : 最終更新日:2016/12/14 人材育成, 現代人のモチベーションと創造性, 組織育成

社員の自発性が育ち、集団が自律的になるとリーダーは指示命令を出すことがなくなります。
自律的に動くとは、誰かの支配下、影響下ではなく自分たちで全てを決め、判断し行動するということね。
指示ゼロ経営ではそれを信頼して任せることで実現するのですが、実現してしまうと任せるという感覚すらなくなります。
任せていないのに動く、そんな感覚です。

今日は既にそうなっている会社の事例から、その要件を考えたいと思います。

社内に繁栄のムーブメントが起こる「我々化」

大分県にある「有限会社せれくと」が完全に指示ゼロ経営的に動く集団になっています。
先日、社長の木元 秀典さんが僕のFBにコメントをくれて、文章では伝わらないと思い電話をくれ、約1時間にわたり話をしました。

その会話で、僕の指示ゼロ経営と、彼が提唱する「価値観経営」が根っこの部分、一番大切な思想が一致して、僕はすごく嬉しくなったし自信にもなりました。
価値観経営メソッドのHPはコチラ
http://is.select-net.jp/home/values

さて、どうすれば自律型組織になるのか?
価値観経営とは、社員1人1人の働く目的からチームづくりを行う方法論です。
指示ゼロ経営も「働く目的」から組織づくりを行います。

僕は、社内の飲み会などで「何のために働いているの?」と聞くことがあります。
これが多種多様で面白い。
「金のため」が一番多いんですが、趣味を充実させたい、家族のため、社会と関わり人の役に立つ喜びが欲しい、仲間と成し遂げる喜びが欲しい…と人によって様々です。
もちろん、どれが良くて悪いというものではない。
ですが、こうした欲求が満たされるにつれ、より自分以外の他社との関係性から生まれる喜びを求めるようになります。
最初は「I LOVE ME」やがて「I LOVE US」になる。

僕はこれを「我々化」と呼んでいますが、この状態に達する人が社内に一定割合を超えると社風が醸成されます。

チームワークが良くなり自律的に活動するようになる。
1人1人が全体の成長・繁栄を願うようになる。
組織の繁栄と個人の繁栄が直結するので仕事が自分事になる。

指示ゼロ経営も価値観経営メソッドも、この根っこの部分が共通していたのです。

そして、つい先日、せれくとの女性社員さんが「まさに、この状態だな」と唸るような行動をしていました。

特段任せなくてもチームが自律的に動くのはなぜか?

鹿児島に住む僕の親友が、せれくとの社員さんと同じ研修に出ました。
3日前に、せれくとの泥谷さんという女性社員さんから僕にこんなメッセージが届きました。

「誕生日の彼を一緒に祝って欲しい」
素敵ですよね?
まさに「他者との関わりの中から生まれる喜び」の領域です。

さて、ここで注目して欲しいのは、文中にある「米澤さんにも参戦していただきたいです( *´艸`)」という言葉です。
注目のポイントは「巻き込み」です。

他者との関わりの中で喜びを見出す人は、積極的に周りを巻き込みますよね?
これが社内にスピーディに伝染して、価値観拡大のムーブメントが起こる。

「我々化」が進むと、社員の判断基準が「私のため」ではなく「私たちのため」になるので、好き勝手な行動が減り社長は安心して任せられるようになります。
そして特段「任せるよ!」という言葉が無くても自律的に動くようになるので、社長は任せている感覚がなくなるというわけです。

こうなると集団は社長の能力を超えたパフォーマンスを発揮するようになります。
最高でしょ?

ただし、これは社長の価値観の一方的な押し付けになってはいけないと考えます。
価値観は人によって違うから、それを尊重する。
よく巷にあふれる価値観教育とは違います。

しかし、組織で仕事をしている以上、組織の繁栄なくして個人の成功はあり得ない。
「みんなが互いの価値観を認め1人も見捨てずそれを満たそうね、組織の成功をもって」となった時に本当の我々化が起こる。

そう考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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