感謝を社員に強要しない。感謝の言葉は頑張って言うものじゃない

僕はセミナーで質疑応答の時間が取れない場合に「質問をメールで下さい。ブログで回答しますので」と言います。
今日は、寄せられた質問「感謝カードが定着しない」という課題について考えたいと思います。

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感謝は義務にすると逆効果

感謝カードとは、スタッフ間で、相手への「ありがとう」の気持ちをカードにしたため渡すという取り組みです。
これがなかなな定着しないという悩みです。
そこで、たくさんカードを出した人を表彰する仕組みを作ろうと考えていますが、多分、上手く行かないと思います。

なぜなら、義務になるから。

実は弊社でも同じような取り組みをしたことがありました。
盛り上がったのは最初だけで、みんな疲れちゃうんだよね。
だって、感謝って無理にするものじゃないと思うんです。
心から湧き上がるものだもん。

どんなに頑張ったって感謝できない時はできない。
逆に、何も頑張らないのに勝手に湧き上がる時は湧き上がる。
それが人間の自然な姿です。

言われる方だって、気持ちのこもっていない「ありがとう」を言われても「義務で言っているな」って見抜くと思います。

だから義務にしないことです。
表彰制度を作ったら、やんわりとした義務になってしまいます。

人はそもそも善良である

じゃあ、どうすれば良いか?って話ですが、それは僕にも分かりません(笑)

ただ、1つだけ言えることがあります。
弊社では、ありがとう制度を止めたわけですが、止めても何も変わらなかったということです。人間関係が悪くなったという事はまったくなかった。

逆に義務にしていた時は、「あの時、私は彼に◯◯をしてあげたのに、感謝しなかった」と怒るスタッフが出ました。
義務になると「すべき」になるから、しない者に対して怒る人が出るんだよね。
面倒くさいよね?

制度を止めても問題がなかったというのは、わざわざ書面にしなくても、助けてくれた時などに、その場で「ありがとう」と口にするからです。
心から「ありがとう」と思った時は言葉に熱がこもります。

とても自然なことです。

感謝の言葉を言わない人もいますが、それを何とか言わせようとする必要もないと考えています。
お客様に対して言わないとなると話は別ですが、「言わせよう」という思いには「言われたい」あるいは「言うべきだ」というエゴが入っているからです。
それに気付けば自分の問題だということが分かります。
そうすると「お客様にはちゃんと言葉で伝えろな!」という言葉も冷静に言えてしまいます。

いずれにせよ義務にはしない方が良い、頑張らなくても人は基本的に善良だし、集団の生き物なので上手に折り合いをつけるようにできているから。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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