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社員の自発性を高めるには「遠いけどハッキリ見えるゴール」が必要

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社員の自発性が高まる要件はいくつかありますが、その中でも特に重要なものの1つに「シナリオのデザイン」があると考えます。

簡単に言うと「何をやったら、どうなるか?」が分かって仕事をしているということ。
今やっている仕事が、一体何に繋がり、どうなるか?が分かってやっている。

「人は意義が分からないことには自発的になれない」…そういうものだと考えます。

遠いけどハッキリ見えるゴールを全員で共有する

よく、働く意義についての例えで、ピラミッド建築の労働者の話がありますよね?

ピラミッドに向かって石を運んでいる労働者に旅人が質問をした。
「いったい何をしているのか?」と。

ある労働者は「見ればわかるだろう。石を運んでるんだよ。邪魔だよ。遅れたらムチで打たれるんだ。」と言った。

また、ある労働者は「言われたからやっているだけのことだよ。」と言った。

別の労働者は「今、エジプトの文明を築く仕事の一翼を担っているところだよ。」と言った。

有名な話ですが、意義を理解すると同じ仕事でも人は自発的になれるというわけ。
自分が毎日運んでいる石がどうなるか分からなかったら、精神を病んでしまうよね?(笑)

そして、この例えの秀逸なところは、商売もピラミッド建築と同じように、時間がかかるものだということです。

特に、今って「これをやれば速攻で成果が出る」といった方法はないです。
「これとこれとこれとこれとこれとこれをやったら、こうなる」
もっと複雑かもしれません。

シナリオ発想とは「遠いけどハッキリ見えるゴール」です。
(※この言葉は、以前に記事で紹介した株式会社原鉄さんの中塚緑さんから教えていただきました)

社員の自発的なヤル気は、人材育成よりも前に、商売の在り方で決まる

よく、上司が、部下がやっている仕事の成果がすぐに出ないのを見て「そんなんじゃダメだ!」と怒っている場面を見ますが、本当に可哀想だと思います。

昔の古い脳みそで考えるからそうなるのだと思いますが、今ってそんなに手っ取り早く成果が出ることなんてないですよね?
シナリオ発想を持っていない上司の下で働く人は大変だと思います(笑)

「遠いけどハッキリ見えるゴール」

チラシの書き方や、セールストークの改善で爆発的な成果が出たというような話をよく聞きますが、その多くは「以前と比べて」と言う話で、経営数字が変わるようなものではないと考えます。
限定的な成果にとどまることが多い。

経営数字が改善されるには、やるべきことがたくさんあります。
「地域の人との人間関係づくり」
「価値を開発し伝える仕組み」
「新規客と出会う仕組み」
「既存客と継続的な関係性をつくり、情報を伝える仕組み」
「既存客をコミュニティ化する取り組み」
「繰り返し買っていただく、他の商品も買っていただく仕組み」

シナリオを描き実行し、それが機能するまでには時間がかかります。
だからこそ手遅れにならないように早く着手する必要があるとも言えます。
手遅れになると、業績の悪化で短期的な思考に陥り、それが社員のモチベーションを低下させるという悪循環に陥ります。

毎日やっている作業が、一体何に繋がるか分かるように、設計図をつくり社員全員と共有することが求められると考えます。

社員の自発的なヤル気は、人材育成よりも前に、商売の在り方で決まる、そう考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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