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プライベートの充実が創造的な仕事に繋がる

僕は、正月を家族と東京で過ごしました。

初春大歌舞伎を観てきました。
坂東玉三郎、すごい存在感でした。

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「初売りだー!」と娘が張り切っていましたが、今年の初売り事情は例年と違うようでしたね。
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は伊勢丹新宿本店や銀座三越など首都圏8店舗で新年の元日と2日を休業し、3日に初売りを行いました。

「従業員の負担を軽減し、接客の質の向上を図ることが目的」
そうコメントしています。

すごい決断だと思います。
初売りが元旦の場合と比較して、売上は数億円〜数十億円落ちると試算されているそうです。

それでもやる。

その狙いは、「従業員自身のプライベートが充実すれば、生活者の目線に立った提案ができるようになり、仕事への意欲や原動力も高まるなど、好循環が起きることが期待できる」ということ。

心の豊かさを提供できる人とは?

「プライベートが充実すれば、生活者の目線に立った提案ができるようになる」
僕はその通りだと考えています。

こういう話もあります。
とある大手流通企業では定期的に全国の店長を集める会議を行っているそうです。
狙いは、店長がいなくても現場が回るようにするため。
現場スタッフが自分で考え判断できるようにするためです。
現場の判断の方がより生活者の感性に合っているからだと言います。

「店長は仕事に忙殺されて、生活者の気持ちが分からなくなる」
そうコメントしていました。

つまり遊んでいる人じゃないとお客様を魅了するアイデアは出せないというわけね。

人間の生活の基本はいつの時代も「衣食住+α」です。
+αと言うのは、無くても死にゃぁしないもの…良い意味で「ムダなもの」より良く生きるための消費です。
さらに、衣食住も「より心地よく」と欲求が高度になりますので、基本ラインを超えた部分も「ムダなもの」と言えます。

現代の生活者は、その「ムダなもの」を求めています。
心の豊かさの時代だと言われる所以ですね。

それを提供できる人は、そういう体験をしている人です。
だから、正月は家族で過ごした方がいい。
寝正月ではなく外出した方がいいのです。

「仕事に意外にはわき目も振らず」なんて昔の美徳

ただし、それは現場スタッフが自ら判断し行動できる風土があってのことだと考えます。
せっかく素晴らしいアイデアが出ても、感性の鈍った店長が却下していたら身も蓋もありませんからね(笑)
自由闊達な風土が必須。

そして、感性が育つには時間がかかりますから辛抱が大切だと思います。
特に、長いこと管理下に置かれ思考停止している社員は時間がかかる。
初売りを3日にしたからといって、翌日からクリエイティブになるわけじゃないと。

さらに、上司が自ら遊ぶことです。
社員にプライベートの充実を求めても、上司が「休日も仕事をしてます」「仕事に意外にはわき目も振らず」といった態度じゃとても遊べないですからね。

ウチもそうした風土がようやくできましたが、そうなると、より心地よい接客や提案、商品・サービスを開発するようになります。

例えば、年末に年賀状印刷サービスを行っていますが、徹底的にお客様の心地よさを追求しています。
どのくらいかといえば、電話注文一本で全てが済んでしまうくらい。
注文して数日後には、宛名まで書かれた年賀状がポストに入っている状態です。
決済も月末にお客様の口座から引き落としされます。
デザインもお客様のオリジナルをとことん受け付けています。

今って、郵便局でもコンビニでも年賀印刷をやっていますが、ウチは圧倒的です。
シェアも価格も。
価格は高いという意味ね。

粗利益率が良いのです。

こういうサービスは生活者の感性に寄り添わなければできませんよね。
「年賀状は、正直面倒くさい」
「自分らしいものを作りたい」

その気持を察して開発されたものです。

そうでなければ単純な価格訴求に終わってしまうかもしれません。

プライベートの充実が創造的な仕事に繋がる。

「仕事に意外にはわき目も振らず」なんて昔の美徳だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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