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「正しく、早く、従順に」これからはそんな人材を求めたら業績が悪化する

先日、息子が修学旅行で京都に行ってきました。
土産話が面白かったのですが、その中で現地の旅行客に「君たちの学校は、集団行動ができるいい学校だね」と言われたそうです。

純粋に褒めてくれて、僕も嬉しかったのですが、その一方で少し違和感を覚えました。

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奈良の鹿はお辞儀をするらしい

今日は、「ちゃんとしなさい、早くしなさい、いい子にしてなさい」は前時代の価値観だという話です。
これから自分の組織をつくる後継社長は、会社の成長のためには不良社員を入れた方がいいという話です。

「良い子」は成長期で力を発揮するが…

以前に、先の読めない時代は「完成したらこうなる」という単一の解答がない時代で、そこで求められる能力はパズルではなくレゴを作る創造性だという「パズルが得意な人材より、レゴが得意な人材を採用する」という記事を書きました。

僕の世代は、経済が順調に右肩上がりで成長する時代に育ちました。
企業の命題は、モノが不足する市場に効率よく商品・サービスを供給するというもの。
大量に作って、効率よく市場に流し、大量に消費してもらうことで成長した経済です。

その時代では「ちゃんとしなさい、早くしなさい、いい子にしてなさい」という真面目な人が重宝されました。
これは言い換えれば、「正しく、早く、従順に」と言えますよね。
成長期の工業社会の在り方、そのもの。
だから、息子の土産話に違和感を覚えたのです。

あ、先日出張先で修学旅行の中学生とコンビニで鉢合わせましたが、まったく良い子じゃなく、少し、いや、かなりムカつきましたがね(笑)

あ〜オレって心が狭い…(笑)

今は創造の時代です。
モノは普及しきって欲しいものがない、というか欲求がすごく高度になってきているから、それに応えられる人材も変わってきているはずです。

創造性の時代では不良社員が活躍する

先日、日経でソニーの凋落についての記事がありました。
日経にしては分かりやすく読める記事で、凋落の原因は不良社員を排除したことにあると言っていました。
米型の経営管理を導入し、確かな収益が予測できる手堅い商品の企画が優先され、意外性や驚きを与える商品開発は次々に先送りにされた。
それに合わせ人材も「ちゃんとしなさい、早くしなさい、いい子にしてなさい」ってのが揃ったのだと思います。
ひとことで言うと、良い子ばかりのつまらない会社になったということ。

誰のために働いているの?って感じですよね。
僕は、井深大さんの「自由闊達なる町工場をつくる」という設立趣意が大好きです。
だって、「世のため人の為」じゃないから。
「自分たちが愉しめる町工場をつくろうぜ!」ってのがいいよね。

会社の業績のために働くのではなく、愉しい会社を創って自分たちが愉しもうって、かなりアホですよね。
不良が集まり、不良が育つ会社です。

そして、不良はクリエイティブな仕事をして、お客をあっと言わせる商品を開発する。
ウォークマン、CD、AIBO、プレイステーション…

ちゃんとした良い子は「◯◯しなければならない」で動きますが、不良は「◯◯したい」「◯◯してやろうぜ!」で動く。人生を愉しむために仕事をする。

どちらが創造的になれるかは自明です。

僕は子どもの頃から集団行動が苦手で、親や先生を困らせました。
でも、僕の死んだおばあちゃんは「それでいい。それがいい」といつも僕を励ましてくれました。
30年先の世の中が観えていたのかな?

さて、今日もがんばりましょうね。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

 

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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