時に、部下が上司を動かす。「Manage Your Boss」のすすめ
「Manage Your Boss」(あなたの上司をマネジメントする)という言葉があります。
通常、上司が部下をマネジメントするものですが、逆になっていますね。
実は、人材育成に成功した組織では、部下が上司をマネジメントするという現象が起きることがあるのです。
このことを「職場あるある」な場面で考えてみたいと思います。
実は、僕の話ですが、社員に仕事を依頼する際に「前回と同じ感じでやっておいて」というお願いの仕方をすることが多かったんですね。
すると、まったく期待外れのものが提出されます。
その原因は「前回」の解釈が人によって違うからです。
他にも、「いい感じでやっておいて」「急ぎで」といった依頼をするケースも同様です。
要するに「5W1Hを添えて伝えましょう」ということですが、一方では、部下は、5W1Hをちゃんと確認することが大切だということです。
当社の社員は、曖昧な依頼に対し、必ず5W1Hを確認する習慣がありました。
話の本題はここからです。
Manage Your Bossの達人は、5W1Hの「Why」を特に重視します。「Why」を重視すると、メンバーは自分で決め仕事を進めることができるようになります。
例えば、以前に、当社に全国から視察者が来たことがありました。
人数が8名だったので、社員に「僕も車を出すが、社有車を1台出して欲しい」とお願いをしました。
僕が最寄りの駅に行くと、社有車が2台停まっていました。
「どうしたの?」と聞くと、「県外から来ると聞き、荷物が多いと思ったので2台用意しました」とのこと。
気が利いていますが、これは5W1Hの「Who」…誰が来るかの問題です。
実は、社員から、直前に「来社される方の目的は何ですか?」と「Why」の確認をされていました。
僕が「指示ゼロ経営の現場を見たいそうだよ」と伝えると、「では、社長ではなく私たちが説明した方がリアルだと思いますが、いかがでしょう?」と提案してきたんですね。
僕が承諾すると、「では、私たちが説明をしている間、すみませんが社長には、電話番とパートさんのフォローをお願いしてもいいですか?」と言うんですね。
まさに「Manage Your Boss」だと思ったのです。
「社員が社長に仕事の依頼をすることなど許せない」という方には難しいことだと思いますが、社員の自発性を喜べる方なら「Manage Your Boss」は理想のあり方だと思います。
「Manage Your Boss」とは、上司をコントロールすることではなく、目的を共有し、より良い成果に導く関わり方です。
渦中にいるとリーダーも「Why」を忘れがちです。
部下の中に、それを意識できる人がいると、リーダーは本当に助かりますし、部下も自律的に行動することができ、仕事が愉しくなります。
今日の記事は社内で共有していただければ幸いに思います。
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