時間は『つくる』ではなく『捨てる』で創出する。
仕事には「日常業務」と「未来をつくる仕事」があります。
持続的な繁栄のためには、一日のうちの一定時間を後者にあてる必要があるということが、どんな教科書に書かれていますよね。
しかし、現実には、多くの企業で未来づくりの時間が確保できていません。
ほぼ100%が日常業務にあてられており、未来創造のプロジェクトを立ち上げても、「やる時間がない」と頓挫してしまいます。
なので「何をやるか?」の前に「時間をいかに確保するか?」から考えなければならないのです。
未来づくりの時間創出に力を入れているといえば、Googleと3Mです。
両社とも研究職に、勤務時間の20%ほどを、通常業務以外のどんなことにも使える自由を与えています。
ただし、3Mでは、その代わりに、過去3年以内に出した新商品が、売上高の一定比率を上回っていなければならないという制約が設けられているそうです。
いずれにせよ、よほど意識しないと、未来をつくる仕事に20%も割くことは難しいはずです。
というのも、「パーキンソンの法則」というものがあるのですが、私たちは、真面目ゆえに、与えられた時間を満たすまで仕事を増やしてしまうのです。
勤務時間が8時間なら、6時間で終わっても2時間分の仕事を勝手につくり出してしまうということ。
しかし、その仕事の多くは、時間を埋めるために開発されたもので、「緊急でも重要でもない」仕事です。
そういう仕事を増やさない。そして、定期的に、掃除をする必要があります。
そのためには、時間を「つくる」ではなく「捨てる」と考えることが大切です。
例えば、ユニクロの創業者、柳井正さんは、年間に200冊もの本を読むそうですが、その時間創出のために「夜に人と会う」ということを捨てているそうで、18時か19時までに仕事を終わらせ、家族で食事をした後に読書をしていると言います。
職場にも、捨てる仕事はたくさんあると思います。
それらの発見法は簡単で「何のためにやっているか?」という問いを投げかけることです。
即答できなければ、その疑いあり。
試しにやめてみるのです。
廃止して問題があれば復活すれば良い。しかし大抵、目的を即答できない仕事は、やめても困らないものです。
実は、僕自身、新聞店の社長時代に、徹底した仕訳を行ったことがあります。
僕が「何のためにやっているのですか?」と聞くと、社員から「いや、以前に社長がやれと言ったじゃないですか」と叱られ恥ずかしい思いをしたものです。
「活用されていない営業日報」「活用されていない顧客情報の入力」「議題がないのに開催される会議」
全部やめましたが、何の弊害もありませんでした。
一度始めた仕事は、目的を失ってもなかなかやめることができません。
誰もやめようと言わないまま、少しずつ積み重なり、気がつけば、未来をつくる時間を奪います。
だからこそ、定期的に「何のためにやっているのか?」と問い直す必要があると考えるのです。
仕事を増やすことは、真面目な人なら誰でもできますが、捨てる掛け声はリーダーにしかできません。
勇気をもって「仕事のリストラ」をしてみてはいかがでしょうか。
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