不公平が、文字通り「一瞬で」解決する凄いテクニック

今日の記事は、冒頭からクイズを出したいと思います。
どんな平和な家庭でも兄弟喧嘩はつきものですが、ケンカの原因なんて可愛いもので、「どっちのケーキが大きかった」といった些細なことがほとんどです。

クイズというのは …

「丸いケーキを半分に切るとして、”どっちのケーキが大きい”などというトラブルがなく、絶対に両者が納得する方法を考える」

というものです。

さて、どんな方法があるでしょうか?

ミリグラム単位で正確に切ったとしても、結局どちらがキレイだとか別のことで揉めるものです。
ジャンケンで決めるという方法もありますが、負けた方は諦めるかもしれませんが納得はしません。
「小さいケーキにはイチゴを乗せる」というアイデアを出した人がいましたが、両者がイチゴ好きだったらバトルは加熱してしまいます 笑

さて、ゲーム理論的には1つの正解があります。

「カットする役と、選ぶ役を分ける」

という解です。
兄がカットしたら、弟に選ぶ権利があるという役割分担をするのです。

カットする側は、「公正にしないと自分が不利益を被る」という危機感を持ちますし、カットミスを誰かのせいにすることができないので責任が生まれます。
選んだ側には「自分で選択した」という納得感と責任が生まれるのです。

この方法は、職場において、何かを分配する時に役立ちますね。

例えば、営業部で「営業エリアの決定」で役立ちます。
僕も新聞店を経営してきたので経験がありますが、営業エリア決めはものすごく神経を使うんです。
僻地よりも密集地の方が良い。所得が高い人が住む地域が良い。ライバルが少ない地域が良い。

重要な意思決定ですので、社長である僕が決めていましたが、どんなに精緻に行っても、他人の芝が青く見えてしまい、必ず不満が出るのです。
そこで、現場に詳しい社員に任せたところ、一切、不満は霧消しました。僕は、その要因をエリア選択の巧拙だと思っていたのですが、ゲーム理論を知ってから真因が分かったのです。

他にも
・役割分担を決める時に、役割をリストアップする側と、選ぶ側に分ける。
・報酬の分配
などに応用できるかもしれません。

ただし、関係者が3人以上になると利害が複雑になるので工夫が必要になると言われています。

この理論は、分配を決める時に役立ちますので、職場での応用機会は多いと思います。
どんな場面で使えるか、アイデアがあったら僕に教えて下さい!


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