鳴かぬなら「◯◯◯◯ホトトギス」…あなたはどうやって鳴かすか?

ホトトギスが鳴く季節になりましたね。この時期のホトトギスは鳴くのが下手なのですが2週間もすると、徐々に上手になっていきます。
「お前もがんばれよ」と言われているような気がするのです。

さて、ホトトギスと言えば、各武将の思想を、「鳴かぬホトトギス」への対応で表現した寓話がありますね。

エントリーナンバー1番は織田信長さんです。

怖いですね〜
織田信長タイプがリーダーだと、「俺についてこれないヤツは辞めてもらっても良い」ということを平気で言いそうじゃないですか。
昭和の時代なら、許されたかもしれませんが、今はパワハラの烙印を押されSNSで炎上するでしょう。

エントリーナンバー2番は豊臣秀吉さんです。

気合が入ってますね〜
しかし、「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という諺の通り、人は、自分の意思でのみ意思決定し行動するものです。他者に刺激されたモチベーションは長続きしないかもしれませんね。

エントリーナンバー3番は徳川家康さんです。

さすが300年間の太平の世を築いた思想だと思います。
指示ゼロ経営のリーダーは、この思想を取ります。ただし、待っているだけで鳴き始めるわけではありません。
仕事に対する、熱い思いや意義をメンバーと共有し、「一緒に作り上げたい!」と立ち上がるイノベーターが出るのを待つのです。
イノベーターに感謝をし、一緒に仕事を愉しんでいると、フォローが1人、2人、4人と増えていきます。
徳川的なリーダーは、こうして燃えるような組織をつくるのです。

世の中には、最初は徳川タイプで始めたのに、途中でしびれを切らし、織田さんに豹変する危険な人もいるので注意が必要です 笑

さて、エントリーナンバー4番は今回の本命です。

茨城県神栖市でクリーニング店を経営する、谷川クリーニングの社長の言葉です。「認知的不協和理論」を応用した、徳川さんの「待とう戦略」の先を行く非常に高度な対応と言えます。
認知的不協和とは、自分の認知と事実との間にズレが生じた時に、そのズレを修正しようとする心理的効果を言います。

通常、上司は、あれこれ干渉してくるものだと認知されていますが、その認知とは違うケースが起きたわけですが、「干渉しなかった」という事実は変わらないので、ズレを解消するために自分の行動を変えるのです。
「自ら行動したから上司は干渉しない」という状態をつくってしまうのです。

谷川氏はこの効果を狙ったのではなく、独自の美学に基づいたのだと思いますが、美しいものには合理的な効能があることが多いので、非常に理にかなっていると思います。

あなたは鳴かぬホトトギスに対して、どう対応しますか?

あ、ちなみに私は…

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