「人選してチームを作る→やる事を決める」という手順ではプロジェクトが頓挫するワケ

「Why」(なぜ)から始める人が成功するという考え方があります。
サイモン・シネックが2009年に提唱した「ゴールデンサークル」という概念がその代表で、世界に大きなインパクトを与えました。

僕の人生を大きく変えた概念です。

考え方はシンプルです。
世の中のビジネスパーソンの中で「自分が何をやっているか?」…「What」を知らず仕事をしている人はいません。
仕事の方法…「How」も知っています。
しかし、理由…「Why」を知らずに日々を過ごしていることは多いと思います。

サイモン・シネックは「Why」が大事だと主張します。

イソップ寓話に「3人のレンガ職人」があります。
旅人が、レンガを積んでいる職人に「いったい何をしているのか?」と聞いた時に、「見れば分かるだろ、レンガを積んでいるんだよ」と答えた職人は「Wht」の人です。
「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うことができる」と答えた職人じゃ「Why」の人です。

ゴールデンサークルに加え「Who」…誰とやるかが大事という主張もあります。
ジム・コリンズ氏の著書「ビジョナリー・カンパニー2」の中では、このことを「誰をバスに乗せるのか」という表現で主張しています。

この考え方をゴールデンサークルとミックスすると、「Why」に共感する人をバスに乗せるということになります。

細かなことを言うと、僕は、「バスに乗せる」の前に、「バスに寄ってくる」というプロセスが大切だと考えています。

「この指止まれ」です。

これまで、様々なプロジェクトに参加してきましたが、最初に人を集めて「何をするか?」と考えるプロセスで上手くいった試しはありません。
良いメンバーが集まっても、そこで決まったことは、みんなが60%の熱意しか持てないのです。

上手くいく時は、誰か1人が面白いことを言い出して、そこに共感した人が集うのです。
キャンドルリレーのように、1人の炎(熱量)が周りに伝播していきます。

社内でプロジェクトを立ち上げる際に、この方法は非常に有効です。

立案する→人が集う

こんなことができる組織を目指してみてはいかがでしょうか?
やってみると「立案者が出ない」「周りは傍観者だらけ」など、自社の組織風土の課題が浮き彫りになると思います。

しかし、浮き彫りになるから課題が観えてくるわけで、そこから始めれば良いと思っています。
そうならない理由は、全部社員さんが知っていますから。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

指示ゼロ経営の公開セミナーはこちらから
・指示ゼロ経営マスタープログラム
・賃金制度構築セミナー
・採用術セミナー

指示ゼロ経営講演会
経営計画発表会や新年決起大会の後に!
・自発的に働く意義と愉しさが体感できる。
・事例9連発!「自分たちにもできる」と行動意欲が高まる。
2024年1月〜4月の予約を受付ております。

社内研修のご依頼はこちら
みんなで学び一気に指示ゼロ経営の文化を創る。
指示ゼロ経営の社内研修は1ヶ月あたり3社のみ開催します。

■自宅で指示ゼロ経営を学びたい方!
書籍「指示ゼロ経営」(内外出版社)
書籍「賃金が上がる!指示ゼロ経営」(内外出版社)
動画セミナー「指示ゼロ経営基礎編」

無料相談窓口「空」受付中
指示ゼロ経営についての疑問、質問や、各種研修の相談など。
お気軽にどうぞ!

読者登録してね!
・読者限定セミナーのお知らせやブログの更新情報が届きます。
・外部機関が主催するセミナー(無料~3000円ほど)にご参加いただけます。