「社員に光を当てる経営」は成長に限界がある

今日は、僕が主催する塾の塾生が本を出版し、出版記念パーティに行ってきます。
乾杯の挨拶をするので緊張しています。

人には自ら輝く力がある

よく「社員に光を当てる」という表現をします。
僕も、以前はそれを目指していましたが、ちょっと、いや、かなり変だと思いやめました。

その理由は、光を当てないと輝けないようでは困るからです。
というよりも、光を当てずとも自ら輝けるはずなのです、人は。

社員はシャインと読みますが、シャインは「SHINE」…つまり輝くという意味ですから。

山田くん、座布団ください(笑)

今日の記事は社員は自ら輝くことが出来る、その輝きに照らされるのはお客様だという話です。
さらに、自ら輝く人が増えると場は活性化して広がるという話です。

光を当てる経営という言葉には、甘い響きがあり人気のある概念だと思います。
働く人だって、自分に光を当ててくれる社長は好きに決まっています。

でも、僕が知るかぎり、元気な会社の社員さんは、誰かに光を当ててもらってはいません。
自ら光っています。
そこには苦難が伴い、決して楽な道ではない。
でも、自分の個性が少しでも活きると仕事はバツグンに楽しくなり、成果も出ます。

光の成分を分析すると、そこにはいくつもの要素があります。

自分で何をするかを決めている、やり方を自分で決めている。
それでお客様や仲間に喜ばれている。
数値的な成が出ている。

そして、自ら輝くと、それに照らされる人が出るわけですが、それがお客様だと考えています。

自ら輝く人が増えると「系」の増殖が起きる

組織を天体に例えると、光を当てる経営は、社長が太陽(恒星)、社員が惑星です。
対し、自ら輝きを放つ社員は太陽ですので、それにお客様が照らされ輝きます。

広がりができる。

1つの恒星を中心に形成される「系」(太陽系とか)がたくさん出来るからです。

さらに、その先にはお客様が輝くという世界もあります。
輝いた社員の中に、「こりゃ最高の悦びだ!」と気付く人がいると、今度はお客様が輝くように系の転換を行うようになります。

例えば、弊社では以前に、高齢者から若年層に地域ならではの生活の知恵を授けるイベントを行いました。
講師は地元の方、ウチからすればお客様です。

その時の輝き方ったら眩しいくらいでしたよ。

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系が増えていく。

光を当てるというのはプロセスであって、最終到達点ではない、僕はそう考えています。

そこには社長の人間に対する信頼が基礎になります。
「人は、自分が光を当てないと輝けない」という人間観を持った社長には無理かもしれません。
だから、光を当てても輝かない社員には「SHINE」(ローマ字読みね)っていう感情が生まれてしまう、というのは単なる記事のオチです(笑)

まずはあなたが、誰かを照らす意図を持たずに輝きましょう!

また明日!