僕の新刊を、わずか2週間で古いものにしてしまった会社がある
僕の新刊「賃金が上がる!指示ゼロ経営」の第6章に、福井県の株式会社ザカモア(西村 拓朗社長)の事例を紹介しました。
社員数15名ほどの会社で、大企業の平均を上回る賞与を支給した、非常に業績好調の会社です。
同社の紹介の最後に「次に同社のみなさんにお会いする時は、本書で紹介した内容が古くなるほどの進化を遂げているでしょう」と書きました。
インタビューから約半年間で、本当にそうなったのです。
新刊の発売から2週間しか経っていないのに…笑
詳しくは新刊を読んでほしいのですが、同社は「感動をつくる」という理念のもと、徹底的に仕事を愉しむ文化があります。
「楽しむ」ではなく「愉しむ」です。
「愉しい」とは、ディープに集中し時間が経つのも忘れるような充実感(フロー体験)があり、最高のモチベーション…内面から湧き上がるようなモチベーションが発現します。
しかし、同社は「楽しい」に陥っていた時期があったと言います。
それが新刊のインタビューをした頃で、本書にも書きました。
西村社長がそれを察知したのは、社員さんからの「モチベーションが上がらない」という言葉でした。
「楽しい」ではモチベーションは維持できません。
「フロー」の第一人者、ミハイ・チクセントミハイによると、フローに入る条件として次のような要件が必要だと言います。
1、挑戦することが、頑張れば達成できそうな予感がするという難易度であること。
難易度が実力よりも低いと、楽ちんだけど夢中にはなりづらいのです。逆に高いすぎると端からヤル気を失います。
2、自律性…自分の意志で決め、行動できること
3、素早いフィードバック…自分で決め、行動したことによるフィードバックが素早く訪れる
「愉しい」には真剣さがあるのです。
要件は他にもあるのですが、僕はこれに加え「一人前」という要件が必要だと考えています。
ザカモア社の西村 拓朗社長は「自立」と表現していましたが、同じニュアンスだと思います。
一人前とは、自分の人生のハンドルを自分の手で握っている人のことを指します。
そのためには、「なぜ働くのか?」「自分にとっての幸福とは?」といった哲学を持つことが欠かせません。
人生における仕事の意義を持つことで、仕事への向き合い方が変わり、ちょっとやそっとではグラつかないモチベーションが立ち上がります。
また、一人前は、自由と好き勝手の分別ができます。
真の自由は、チームの繁栄や仲間の自由と共存して成り立ちます。
「今だけ、自分だけ楽しければいいや」という考えでは真の自由を生きることはできませんし、それでは誰も繁栄せず、結局、自由は奪われてしまいます。
ちなみに、僕は、一人前の基準を「無人島に一緒に連れていきたい人」と定義しています。
詳しくはこの記事を読んでね!
「自己研鑽・人材育成の目標は「無人島に連れていきたい人」になること」
今、ザカモア社では、毎月行っている「ザックナイト」という社内交流イベントで、自立心が育っています。
以前は楽しいイベントだったものが、人生観や職業観などを語り合う、深いイベントに進化したのです。
どんなことをやっているのでしょう?
ザックナイトでの交流が、同社の「愉しむ」文化の作り、高いモチベーションと創造性が発揮され付加価値が生まれ、驚くような賞与支給を実現しているのです。
詳細はとてもブログでは書ききれないし、次にいつ本を書くか分かりませんので、金沢で行う出版記念イベントで、本人から語ってもらうことにしました。
社員さんにも登壇していただき「リアル」に迫ります。
二度とないチャンスをお見逃しなく!
出版記念イベントin金沢は9月9日(土)です。
オンラインでのご参加も可能です。
↓詳細は、こちらをチェックしてください!