便利なもので人間がダメになる人、繁栄に活用する人

世の中に新しいものが登場すると、必ず「アンチ新しいもの」な人たちが、「こんなものに頼っていると人間ダメになる」と言います。

気をつけなきゃ…

僕は、いまだに紙の新聞を読んでいます。
載るのは昨日の出来事だし、紙面はデカいし、検索もできないし、とても不便なものを読む理由は、インクの匂いが好きだからです(笑)

いまだに音楽はアナログレコードで買いますが、理由は、回転している姿からグルーブを感じるからです。

僕みたいな人間が「アンチ新しいもの」になる危険性があります。

僕がそんな人間にならず済んでいるのは祖母の影響です。
昔、祖母がこんなことを僕に話してくれました。

「昔は 洗濯板で洗濯をしていた。洗濯機が登場したときに、“そんなもので洗濯するとは、主婦の怠慢だ”と言う人がいたが、結局、その人たちも洗濯機を買った」

多分、今、当たり前に使っているモノたちも、登場時には「こんなものに頼っていると人間ダメになる」と言われたのだと思います。

最近だと「対話型AI」ですね。

人間がダメになるかどうかは分かりませんが、便利なものが登場すると「協働」がなくなることは間違いありません。
誰かに頼らなくても、1人でできてしまうからです。

僕は、小中学校のキャリア教育で「夢新聞ワークショップ」を行っています。
夢新聞とは自分の夢が叶った未来に出される、自分の活躍を伝える新聞を手作りするワークショップです。
未来の日付を入れ、文章はすべて完了形・過去形で書きます。
クラスに「制限時間までにクラス全員、1人残らず夢新聞を完成させる」というミッションを与えます。
1人ではできない事でも、協働すればできるという体験をしてほしいからです。

しかし、コロナ禍で状況が一変しました。
1人1台タブレットが支給されたことで、仲間の力を借りなくても1人で完成できてしまうのです。

そんな時にどう考えるか?
「便利なものも考えものだな」と考えたら成長は止まってしまいます。

夢新聞協会では「より高度なミッションに挑戦できる」と捉えています。
便利な道具を手にしても、みんなで協働しなければ解決できない課題に挑戦すれば良いと。

要は、使い手の志の問題だと思う。
高い志を持てば、自ずと協働が起き、より高度な課題が解決する可能性があります。
それは、今、世界を悩ませている課題かもしれません。

対話型AIをはじめ、便利なものをどう捉えるか?
僕は、自分の仕事の効率化だけを考えていましたが、「協働の原理」を改めて考えた時に、もっと難しい課題に挑戦する意欲が芽生えてきました。

でも、やっぱり新聞は紙。
音の出る円盤はこれからも買うよ。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。

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