「傷つく」経験が自分の個性に「気づき」人生を「築く」

時代は競争から共創へと移り変わっていると言われています。
過度な競争で、地球環境も人の心も傷ついたことで、人々が新しい価値観を求めた結果だと思います。

そう考えると、競争のおかげで共創が生まれたと言えます。

そもそも、人は、他者と比べる生き物です。
世の中には、比べずに生きている人もいますが、そういう人も、比べることで傷ついたり疲れたりした経験があっての進化なのだと思います。

「自分らしく」という考え方の背景には、同じく競争の疲れがあるんじゃないかな?

先日、ある方と話をする中で「傷つく」「気づく」「築く」は語源が同じだという話題になりました。
日本語は、音が最初で文字(漢字)は後から付けられたと言われています。
ちなみに、「脳」「能」「農」も同じらしいですよ。

人には、「他者と比べる」という機能が標準装備されています。
比べたり比べられたりする中で、時に「傷つく」ことがあり、だからこそ自分の得意や自分らしさに「気づき」、自分の人生を「築く」ことができるのだと思います。

比べるという機能を使い切ることで次のステージに上がることができるのでは?と僕は思っています。
使い切らずに前に進むと成長しない可能性があると。

神戸大学と中央大学、大阪大学の共同研究によると、運動会のかけっこで「手をつないでゴールする」というような教育を受けると利他性が低くなるという結果が得られています。
(※隠れたカリキュラムと社会的選好)

そもそも今の日本には受験競争があります。
勉強が苦手な子にとっては、かけっこは自分がヒーローになれる舞台なのです。そこで存在を認められるから自己効力感が生まれ利他的になれるというわけです。
それを奪っちゃいけないでしょ。
「自分は○○は苦手だが、○○には長けている」…そんな認識は、競い合う中から生まれることが多いと思います。

今日の記事は、決して、「競争を煽り、他人と比較しろ」という話ではありません。
親や教師、上司が、子どもやメンバー同士を比較すると、良い人間は育ちません。

わざわざ比較しなくても、標準機能を活かし、自分から他者と比較をします。
それで傷ついたり落ち込んだりした時に、「らしさ」に気づくように促すことが大切だと思うのです。

それが「競争から共創」「自分らしく」というキレイゴトを現実的な実務に昇華させる方法だと考えています。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。

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