ネイティブアメリカンから学ぶ、未来志向の意思決定をする方法

僕は、ヒッチハイクをしている人を見ると、予定が入っていない限り、拾います。
車中の話が盛り上がってしまい、県外まで走ったこともあります。
その時のヒッチハイカーは大学生で、「乗せてくれる人には、経営者が多い」という話題で盛り上がりました。

分かる気がします。
経営者には好奇心旺盛な人が多く、リスクよりもワクワク感が勝っちゃうんだと思います。
だからこそ、事業を起こすし、革新的な取り組みに挑戦します。

しかし、ヒッチハイカーが苦労するように、世の中、そんな人ばかりではありません。

多数派は、損得を考え意思決定します。
安全であることを確認してから意思決定をする人も多くいます。
人口の60%以上は、そういう人で構成されています。
だからこそ秩序が維持できるのです。
好奇心旺盛タイプだけで構成されていたら、混乱まみれの世の中になってしまいます(笑)

この事を前提にすると、組織が革新的であり続けるための注意点が観えてきます。
それは、「物事を多数決で決めないこと」です。
革新は、少数派の斬新なアイデアを多数派が認めた時に起こります。
多数決をしたら、斬新なアイデアは一瞬で葬られてしまいます。

かと言って、リーダーが「私の言う通りに従いなさい」と独裁になると、メンバーの自発性と創造性は破壊されてしまいます。

少数派のアイデアを多数派が認めるための要諦を、ネイティブアメリカンから学ぶ事ができます。
ネイティブアメリカンは、物事を決める時に多数決は取らず、懇々と話し合いをするそうです。
話し合いには子どもも加わります。今後、何十年も生きる人と、老い先短い人とでは、思考の質が変わるからです。
そして、なんと7代先の人々の利益を考え、話し合うというから驚きです。

多数決を取ると、毒にも薬にもならない、かつ、目先のことしか考えない意思決定しかできなくなる可能性があります。

僕は、リーダーの役割の1つに、良い意味で「場を乱す」というものがあると考えています。
無難に流されそうになった時に、「ちょっと待った」と修正する役割です。
おそらく、集団の中で、最も好奇心旺盛であろうリーダーにしかできない役割だと思います。
場の力は強く、リーダすら、場に染まることがあります。そうなったら、革新を起こせない組織になってしまいます。

ただし、場を乱すだけでは危険です。
僕は、親友から、少数派の意見を多数派が納得するアイデアを出すための大切な視点を教えてもらいました。

それが下の図です。

この中のXの領域=少数派も多数派も納得する、かつ、未来志向の全く新しいアイデアを目指すことだと言います。
とても分かりやすいし、実用的な視点だと思います。

無難でつまらない、革新を起こせない組織に陥ることを防止するために、今日の記事は、是非、社内で共有して下さい。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。

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