「2日目のカレー」のような組織を目指す

先日、友人と、「2日目のカレーが美味しいよね〜」という話で盛り上がりました。
グルメについて話していたわけじゃなく、企業経営について対話する中で、理想の組織は「2日目のカレー」という話になったのです。

作りたてのカレーも美味しいけれど、それぞれの具材の主張が強い感じがします。
音楽で例えると「協奏」にはなっていません。
1つ1つの具材が、それぞれの楽器を、それぞれの感性で演奏していて、調和が起きていない状態です。

職場では、社員1人1人が自分の考え方で行動しているが、チームワークになっていない状態です。
それでも、自分の意思で行動ができるだけ良い状態だと思います。
冷凍食品のようにガチガチで身動きが取れない会社もありますからね…

職場が作りたてのカレーのような状態だと社員同士がぶつかります。カレーの具材のように表面が固いので、時に互いを傷つけることもあります。
でも、だからこそ互いを理解するし、具材が持つ旨味…社員1人1人の個性が溶け出し、そのカレー鍋(組織)ならではの個性を醸し出します。
ジャガイモはジャガイモで美味しい。ニンジンはニンジンで美味しい。
でも、全体ではもっと美味しい、そんなカレーです。

新宿にある「ガンジー」というカレー屋さんが大好きです!

音楽で言えば、Jazzのジャムセッションように、1つ1つの個性は保ったまま、協奏のグルーブを奏でる状態です。

職場をカレー鍋と同列に語ることには限界がありますが、美味しいカレー(経営では素敵なビジョン)に向かい、自ら考え行動する社員同士が共創している状態です。
共創できるまでは、時にぶつかり合うこともあります。
時間をかけ、グツグツと対話を重ねる内に、エゴが溶け出し、鍋(企業)としての個性が浮き彫りになってきます。

僕も経験しましたし、数々の研究でも明らかになっていますが、組織が自律的になる前には、一時的に個性が衝突してまとまらない、混沌を経験します。
もし、あなたの組織で衝突が起きていたら、それは進化の予兆かもしれません。
ただし、衝突が収まらず、気づけば全員が溶けてなくなったなんて事にならない様に注意が必要です。

また、煮詰まると不味くなることもあります。
企業が、いつも同じメンバーで、同じ空間で、ずっと同じ仕事をしていると、風土が淀むのと同じです。
外部の人を入れたり、場所を変えたり、年度毎にプロジェクトを設定したりといった工夫が必要です。

無理やりかき混ぜても不味くなります。
リーダーは熟成されるのを「待つ」姿勢が求められます。

組織には、色んな特性を持った人がいます。
中には、玉ねぎのように、完全に溶け込んで、存在感が薄いメンバーもいると思います。
でも、重要な役割を担っているはずです。

今日の記事は、社員さんと共有して下さい。

□どんな特性をもったメンバーがいるのか?
□切磋琢磨はできているか?
□自社オリジナルの熟成された味がどんなものか?
□自社のカレーは誰に食べていただきたいか?

話し合ってみてはいかがでしょうか?

ではでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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