僕は、何でも戦略発想というのは、豊かではないと感じている

私たち現代人は、戦略発想が骨の髄まで染み込んでいると思います。
ゴールを設定し、そこから逆算式に物事を考える戦略発想は、多分、50年前には一般的ではなかったと思います。
とても便利な思考法ですが、僕は、何でも戦略発想というのは、豊かではないと感じています。

今、僕は新刊の執筆中ですが、色んな方に言われることがあります。
「本を出すと広告になるね」「ブランディングになるね」
他にも、「出版記念イベントをやれば、ビジネスに弾みがつきますね」と。
本の出版をビジネスの戦略として位置づける発想です。

僕は困惑をするのです。
書籍の出版は、僕の成功のためにあるのではなく、読者の成功のためにあるものだからです。

こう言うと、立派な人間みたいですが、そうではありません。
読者のことを第一に考えないと、良い本が書けないのです。

人は、自分のことと、他者のことを同時に考えることはできません。
下の絵はトリックアートです。

見ようによって、アインシュタインに見えたりマリリンモンローに見えたりします。
観えない方は、目を薄めてみてね。

脳は、この2人を同時に見ることはできません。
そうできているのです。

僕は、自分のことと、読者のことを同時には考えられないのです。

自分のために書く本と、読者のために書く本は別物になります。
実際に書くと、それを実感して怖くなるのです。

余計なことは考えずに、執筆という創作活動に全身全霊で取り組みたいのです。

商売は、お客様の役に立ち、喜ばれるから成り立ちます。
何をもってしても、お客様に喜ばれる価値創造をしなくてはいけませんが、その時に自我を出すと、良いものはできません。

本を出したら出版記念イベントもやります。
何故かは分かりませんが、すでに開催が決定している都市が4箇所ほどあります。
「何故か分からない」というのは、仲間と飲んでいるうちに、自然発生的に「やるか!」となったからです。
そこには戦略発想がなく、愉しいからやるという動機しかありません。イベントをやることで自分たちのビジネスがどうなるか、なんて話は皆無です。

そんな場では、参加者に喜ばれるアイデアがどんどんと出ます。

「米澤さんがDJをやったら喜ばられるんじゃない?」とか、「参加者に、“楽しんでいたら価値の高いものが生まれた”、という体験をしてもらうワークをやったら喜ばれると思う」なんてアイデアが出ます。

このスタイルの方が愉しいし、結果的に良いものができると思います。

何よりも、豊かな時間です。
将来、イベントが思い出になった時に、「あの時のメンバーでやって、愉しかったよな〜」と懐かしむことが、人生の財産だと僕は思うのです。

僕は決して戦略発想を否定するわけではありません。

チームで活動する時などは、戦略がないと、やることが定まらず上手くいきません。
縛られずに、上手に使うことが大切だと思うのです。

時に、戦略発想を止めてみてはどうでしょうか?
違う世界が観えるかもよ。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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