「3代目が会社を潰す」と言われる理由と、そうならないための対策

先日、ある会社の社員さんと話をする機会がありました。
その会社の社長は3代目で、現在40代の半ばだそうです。
これまでのトップダウン、ワンマン経営をしてきた文化を変えようとしているそうです。

よくあるケースだと思いました。
企業は3代目で風土を変える必要性に迫られることが多いのです。
それには理由があります。
そもそも、初代はワンマンなのです。自分のアイデアで事業を始め、自分が掟となり統治していくことで事業は離陸します。
トップダウンしか方法がないわけではありませんが、最もやりやすい方法だと思います。

2代目に引き継がれる頃には、会社は成長期の真っ只中にいます。
成長期は、活動量が成果に直結します。
「つべこべ言わず、足で稼いでこい!」という号令で上手くいきます。
とても忙しいが、頑張りが報われる楽しい時期です。
マネジメントは「アメとムチの使い分け」です。
社員さん、個々の思考力を鍛えるよりも、組織的な仕組みを作る方が成果が上がります。
仕組みがしっかりとする一方で、社員さんの指示待ちと思考力低下が起こり始めます。

採用も守りに入ります。
クセのない、従順な人ばかり採用するようになり、組織の硬直化が進みます。

そして、硬直化のピークで3代目に引き継がれます。
この時期はライフサイクルが終焉を迎え、次の姿への変容が求められます。
第2創業期です。

この時期の経営はとても大変です。
暖簾を守りながら変容することが求められるのだから。
よく「3代目が会社を潰す」と言いますが、その理由は3代目が放蕩だからではなく、難しいフェーズを担当するからだと、僕は考えています。

3第目は、組織内に新しい文化を作らなければなりません。
文化を変えるのは、ゼロから作るよりも大変です。

冒頭の企業の社員さんは、「まだ古い文化が支配している」と言いました。
でも、僕は、もう臨界点が視野に入ってくる時期だと睨んでいます。
新しい文化に乗っている社員さんが20%ほどいると言うからです。
集団が変容する臨界点は20%くらいで、臨界点を超えると一気に全体に波及します。

そして、臨界点を超えるキーパーソンは、まさに、その社員さんです。
新しい文化の住人が、周りの仲間を「こっちにおいでよ!」と誘うことです。
リーダーの最も重要な役割は、そんな行動に対し、うんと感謝をすることです。

8割の人を変えようとすると上手くいきません。
2割の人の行動が変わること…新しい文化を愉しみ、周りを誘うことで変容が実現します。

その社員さんにはがんばって欲しいなぁと思いました。

今日の記事を、まさにそんな状況に直面しているリーダーが読んでいたら、1人でも良いから味方を作って欲しいと思います。そして、その人に感謝することです。
今日の記事を、社員さんにシェアして下さい。

社員さんの立場の方は、今日の記事をリーダーに紹介して下さい。
リーダーを味方につけて、仲間を新しい世界に誘って下さい。

最初はじれったいと思いますが、変わる時は急速に変わりますから。

というわけで、その社員さんにエールを送りたくて記事を書いたのでした。

今日も素敵な1日を!

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