社内に「文化」がないと、社員の自発性が組織を崩壊させる危険性がある

僕は、今でこそ自律型組織をマスターしましたが、最初にこの組織論を知った時に、「1人1人が自由に考え行動するのに、なぜ、バラバラにならないのか?」と、純粋な疑問を抱きました。

実際にやってみると、全員が共有する思いや価値観があるからだと分かりました。

「こういう場面では、こう考える。こう行動する」という規範が共有されているのです。
これは「文化」と言い換えることができます。

ルールではなく文化ね。
ルールは、行動をケース・バイ・ケースで細かく規定するので、使いやすいのですが、書かれたことしか対応できなくなります。

文化は頭ではなく感性に染み込ませて学ぶものです。
例えば、日本人であれば、素人であっても、生花をやると、ちゃんと非対称で生けるそうです。
7:5:3とかの非対称ね。
日本の文化に浸かり続けたから、感性に染み込んでいるんですね。

現代のビジネスは、その時、その状況で判断する自発性が求められますでので、文化の醸成は必須です。

では、どうすれば文化を醸成することができるのでしょうか?

以前、僕は師匠に質問をした事があります。
すると、師匠は、「侘び寂び」を例えにこう教えてくれました。

「侘び寂びを理解できるとしたら、侘び寂びなるものに触れ、侘び寂びについて仲間と語ることを、積み重ねることだ」

まずは、「自分たちは、どうありたいか?」をみんなで対話します。「どういう態度で、どういうクオリティの仕事をしたいのか」「お客様にとって、どのような存在でいたいのか」「仲間とは、どういう関係性を築きたいのか」

まずは、概念を作ること。

そして、日々、現場で、その概念に沿った行動をしたら、それについて対話をすることです。
侘び寂びで言えば、「侘び寂びなるものに触れ、侘び寂びについて仲間と語ること」です。

「こんな場面で、こう判断して、こう行動した。それは、自分たちの、この思いを体現したものだと思う」と。

文化は、秘伝のタレのようなもので、自分たちの一挙手一投足の積み重ねで醸成されます。
すぐには結果は出ませんが、自発性を求めるのであれば、欠かせないプロセスです。
じゃないと、自発性が組織を崩壊させる危険性さえありますからね。

決して、秘伝のタレを3日で作ろうとしないでくださいね!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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