失敗をした人への向き合い方でその組織の未来が観える

仕事に失敗はつきものですが、失敗をどう活かすかで人と組織の成長が決まると言っても過言じゃないと思います。
失敗をしてもそこから学び次に活かせば、それは失敗ではない。

失敗から成長できる組織をつくりたい、僕はずっとそう思ってきました。
でも簡単じゃないと思った。
そこには相当な人間力が求められるからです。

そもそも失敗に不寛容になる理由は、そこに被害者がいるからだと思います。
例えば、僕が経営してきた新聞店の事例が分かりやすいと思います。

新聞の配り間違いがあります。
違う銘柄を配ってしまったり、そもそも配り忘れたりと。
お客様からお叱りの電話をいただき、新聞を持ってお詫びに伺うのですが、それは配った本人ではなく電話番のスタッフです。

新聞の配り間違いって、なぜか同じお宅で何度も起きるのです。
お客様から「何度言ったら分かるんだ」とお叱りを受けると、電話番のスタッフは「なんで私が怒られなきゃいけないの?…」と被害者意識になります。

失敗をした時、そこに迷惑を被る人がいます。
加害者ー被害者の構図ができやすんだよね。

そして被害者は強い。
何でも言えるのです。

しかし言われた方は素直に謝ることができません。
「あなたが間違っている。謝るべきだ」という言葉にはあまりにも正当性があるが故に、グーの音も出ず、仮にその時は従ったとしても心に遺恨が残ります。

先日、人間力を目の当たりにしました。
高知県でたくらみ屋のイベント「ポンコツ村の寄り合い」を行いました。
特別ゲストにネッツトヨタ南国株式会社 相談役の横田 英毅さんをお招きして開催しました。

イベント終了後の交流会での出来事です。
乾杯の飲み物が運ばれてきた時、店員さんがビールをこぼしてしまい横田さんのズボンに大量にかかってしまったのです。

当然、店員さんは平謝りです。
周りの人たちもおしぼりを渡すなど騒然としました。

店員さん、辛かっただろうな。

周りの人が「横田さん、大丈夫ですか?」と心配しおしぼりを渡せば渡すほど、自責の念に打ちひしがれたと思います。

その瞬間…優しい声が聞こえてきたのです。

「ああ、ちょうど洗濯に出そうと思っていたから丁度いい」

誰に言ったわけでもない、嬉しいそうにそう言う横田さんがいました。

そこにいた全員が、文字通り一瞬で救われたのです。

これが人間力なんだと頭をハンマーで殴られたような気がしました。

今回、高知に行って、僕が最も学んだのはこの出来事からの学び…

失敗した人にどう向き合うか。
失敗をした人への向き合い方でその組織の未来が観える。

以上、あの時の感覚を心に刻むためにために今日の記事にしました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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