「自社が人間だったら、どんな人格か?」という視点で検証すると成長課題が観えてくる

僕が組織を観る時に「この組織が人間だったら、どんな人格か?」という視点を持ちます。
そうすると色んなことが観えてくるのです。
ちなみに組織の人格は大抵、経営者の人格そのものである事が多いんですよね。

ある組織は守銭奴のようでした。
お金になれば何でもいいという考え方で商売をしていました。

またある組織はボランティア。
とても良いことをしているんですが商売が弱く、いつもお金に困っていました。

業界を荒らすようなジャイアンっぽい乱暴な組織もありました。
ジャイアンは本当は優しいんだけどね。

さて繁栄している組織は哲学、理念をしっかりと持っています。
人の幸福、健全な社会といった大事を今だけでなく未来に渡り考えています。
こうした考え方に基づき誠実な仕事をするので他者から厚い信頼を得て繁栄します。

まさに王道だと思うのですが、僕が凄いと思うことは、1人の人間でさえ簡単なことではないのに組織がそうなっていることです。
では、そうすればこうした「組織の人格」が形成されるのでしょうか?

それは、能動的で継続的な対話しか方法がないと考えています。
では何を対話するのか?

組織は「思い」「ビジョン」「方法」の段階で活動を成しています。
まず思いがベースにあります。理念と言い換えても良いと思います。
次に、その思いが開花した姿…ビジョンがあり、最後にそれを実現させるための方法があります。
企業の事業計画書にはこの3つが書かれています。

思いやビジョンはモチベーションの源であり、自分たちの行動の指針となるものですので、ここがしっかりしていないと、ちょっとしたことでぐらついてしまう弱い組織になります。

しかし多くの企業で、事業計画発表会では、この3つのどこに力が注がれているでしょうか?
思いやビジョンはさらっと説明して、利益を上げる方法に多くの時間が割かれていることが多いと思います。

「方法」は、論理的に言語で理解すれば分かるのに対し、ビジョンはイメージですので情報量が多く、イメージがズレる可能性があります。
さらに「思い」は非常に抽象的、感性で解るものですので相当な時間を要します。

だから時間をかけて共有することが欠かせません。

ちなみに、僕が尊敬するある会社では新入社員さんに対し、社長が実に300時間以上をかけて思いに関する対話をするそうです。
それでも十分ではないと言います。

大切なのは「対話」
人は、他人の話を一方的に聞いた場合、その内容の5%しか学習しないと言われています。それが対話をすると50%、実に10倍を学習するといいます。
ただ伝えるだけではなく、しっかり時間をかけて「伝え」相手の思いや考えを「聴く」ことで共有されます。

僕はこの作業を「練る」と表現していますが、まさに文字通り自分の思いと相手の思いを練り上げることでリーダーの思いを超えたものに昇華していくのだと思います。

いい土壌をつくると豊かな作物がなります。
経営も同じだと感じる今日このごろです。
なんせホワイト企業大賞の審査の時期で、多くの会社の現場に触れますからね。

あなたの会社はどんな人格でしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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