仲間の成功を喜ぶ社員が多い会社をつくろう

社員さん、仲間の成功をどう思っているでしょうか?

□無関心
□妬む
□自分のことのように喜ぶ

どれが理想かは言うまでもありませんが、これらの違いは何から生まれるのでしょうか。
そもそも社長なら社員さんの成功を心から喜びますよね。
それは我が子の成功を喜ぶ心境に似ていると思います。
自分と相手の境界線がないのです。

組織は1人ではできないことを成し遂げるために結成されます。
それぞれが自分の役割をまっとうする事で全体で成果が上がります。そして組織として生み出した富をみんなで分配する共同体です。
この関係性があれば「自分はできたからいいや」という態度にはなりません。
なのに無関心であったり妬むのには特別な理由があるとしか考えられないと思うのです。

無関心である場合、大抵、全体のことが見えていません。
全体の中で仲間の仕事がどう位置づけられているかが分からないと関心が持てるはずはありません。
仲間の成功を喜べないどころか仲間が困っていても助けないかもしれません。

妬む場合、組織内に競争原理が働いています。
例えば成果主義賃金制度などです。
2000年の初頭に多くの企業が取り入れ組織がズタズタになり、すぐに元に戻しました。
競争原理が過ぎると助け合いは起きませんし、自分の知恵を仲間に提供することはありません。
個々ががんばったとしても組織力は上がらない、悲しい集団になります。

無関心、妬み、自分のことのように喜ぶ、この差は社員個々の資質よりも組織の風土によるところが大きいと考えています。

先日、横浜市内の小学校で夢新聞ワークショップを行い、それを痛感しました。
夢新聞とは、未来の日付の新聞を手作りするワークショップです。
未来の日付を入れ、夢が実現した自分の様子を完了形で書きます。

未来を紡ぐ思考をトレーニングするとともに「協働・共創」を学びます。
人間は不完全な存在なので1人で夢を実現することはできないからです。
クラスに「制限時間までにクラス全員が夢新聞を完成させる」というミッションを与え、「子どもたちだけ」で挑戦してもらいます。

多くのクラスでは、頭では仲間だと分かっていても、どこかに競争の雰囲気を残したまま進みます。
みんな、お友達が完成すると焦りますし自分が置いていかれないように頑張ります。

しかし、この状態で頑張ってもミッションは達成できません。
書けない子が何もできなく、遅れだけが蓄積して、いざ助けようと思った時には手遅れになってしまうからです。

このクラスは、仲間が完成するたびに拍手が起きました。
これまで11年間、延べ1万人以上が夢新聞に参加しましたが初めての光景です。
まったく焦らないわけではありませんが、それ以上に仲間が助けてくれるという安心感が勝っていました。

また「助け方」も素晴らしかった。
答えを与えるのではなく「考え方」を教える子が多かったのです。

こうした行動は普段からの訓練で培われています。
日頃から「全員で達成することが1人1人が幸せで豊かになる一番の方法」という理念のもと「全員で達成する課題」に取り組んでいるのです。
例えば、算数では「問題を全員が解いて理解する」というミッションです。

僕は、件のクラスの光景が企業で起きたらどれだけ素晴らしいことになるだろうと思いました。
そのためには協働・共創が起きる環境を整え実践することです。

「全員で達成する」

自然と仲間の成功を喜べる素晴らしいチームになるはずです。

大人も負けてはいられませんよ!

それでは今日も素敵な1日を!

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