部下の現状は「リーダーが以前に言葉にしたこと」の結晶である

「人はある言葉を口にすると、その言葉をもう一度言いたくなる現実を引き寄せる」という事を聞いたことがあります。
もちろん科学的な検証はされていませんが、僕は経験上これは真理だと思っています。

特に人材育成に関しては顕著です。
例えば、「ウチの社員はダメなんだな〜」と言う社長がいますが、本当に同じ言葉を言いたくなる現実が訪れています。

ちょいと振り返ってみてください。この1週間に使った言葉を。

以前、勉強会で一緒だった若手社長が懇親会の度に、「ウチの社員は馬鹿ばかり」と愚痴っていました。
その後、何度かお会いしましたがまったく同じことを言っていて、僕は「本当に言葉が現実化するんだな〜」と思ったのです。

そういう意味では、本当にすごい社長とお付き合いさせていただいています。
社内研修でお世話になっている会社の社長です。
1点ものの高級家具のメーカーなんですが、社長とはシラフでも飲んだ席でも色んなお話をしてきました。

一切、社員さんの悪口が出ないんです。
もちろん課題がないわけではありませんが、口にする言葉は「すごく成長している」「やる気がある」「みんな仕事に誇りを持っている」ばかりです。
社員さんのことを心から誇りに思っていることが伝わってくるのです。
お酒が美味しくなるよね〜!

同社とは3年の付き合いなのですが、行くたびに社長の言葉が現実化していると感じています。
僕も、いつも想像を超える成長を見れ本当に嬉しく思います。

冒頭に「科学では検証されていない」と言いましたが、心理学の「ピグマリオン効果」が最も説明できるかもしれません。
ピグマリオン効果とは、すごく乱暴に言えば「思った通りに人が育つ」という現象です。

例えばこんな実験があります。
ある学校に新任の先生が赴任した際、その先生にはあらかじめ、「クラスのA君とB君は天才児だ」と伝えました。
ところが実は、その2人は手に負えないほど勉強ができない子たち。
先生はそうとは知らず、天才児だと思い込み接するわけですが、その後本当に成績が良くなるそうです。

もしかしたら、口にする言葉の背景にはこんな効果が働いているかもしれません。

もう一度問います。
この1週間、どんな言葉を使いましたでしょうか?

それが次にあなたが使う言葉になるかもしれません。

忘れてはいけない大事だと思います。

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