部下同志の比較は厳禁!部下同士を比較するリーダーが失うこれだけのこと

僕は親から、他人と比較されたことはありません。
よく「クラスの◯◯くんは一日3時間も勉強しているんだってよ」なんて比較する親がいますが、子どもはとても傷つきヤル気が破壊されてしまいます。

そのくせにゲームなんかをねだると「ウチはウチ、よそはよそ」なんて言う 笑

僕は比較されて育っていないのに経営者になってから社員同士を比べるようになりました。
そして、それで苦しんだ。
僕も社員も。

ずいぶんと長い期間、そんな状態が続いたのでベテランになり(笑)どうして比較してしまうのかが分かるようになりました。
そしてその状態から脱却する方法も、少しだけですがコツが掴めるようになりました。

比較をする心理の背景には心の弱さがあるのだと思います。
僕のケースを紹介しますね。

リーダーは部下になんらかの期待をしますよね。
この期待というヤツが扱いが難しいのです。

大抵、人の怒りは期待が原因で起きます。

期待する→期待が外れ悲しくなる→怒りに転換される

こんな流れではないでしょうか?
まさに「勝手にひとり相撲状態」です。

僕の場合、期待に応えてくれなかった部下への怒りを正当化するために、期待に応えてくれている別の部下を引き合いに出したのです。

自分の期待に答えたAさんは正しい、お前は間違っているという構図を作らずにはいられないのです。

正しいと思うためには間違いが必要だから。

ちなみに特定の思想を持つ人が、自分の思想と反する人たちを攻撃する事がありますが、同じ構図だと思います。
自分が正義だと思いたい人ほど、対比する悪が必要になる。

質が悪いのは、あれほど褒めたAさんも別の案件になると「間違った人」になるのです。
期待に応えたCさんは正しい、なのにAさんときたら…と。

これは僕と社員の関係が悪くなるだけでなく、比較をした仲間との関係も悪くなりチームが崩壊する危険性をはらんでいます。

さて、長く続いた癖が落ち着いたのは、友人にこうした心の作用を教えてもらったことがきっかけでした。

目に見えない、心の中で起きている作用を理解した時に、そうなった時に「ああ、また陥っている」と冷静、客観的に捉えることができるようになりました。

そうしたら、相変わらず比較はしてしまうのですが、余計な言動を避けることができるようになったのです。

そして冷静になったら、実は社員同士、弱点を補い合って仕事をしている様子が観えるようになりました。
すでにあった世界…でも僕にとっては新しい世界が観えたのです。

もしメンバー同士を比較をしたくなったら今日の記事を思い出してみてください。
少しですが何かが変わるかも。
その一歩はきっと、次の一歩に繋がると思います。
それでは今日も穏やかな1日を!

【指示ゼロ経営を、まずは手軽に学びたい方】

□書籍「指示ゼロ経営」(内外出版社)(1650円)

動画セミナー(7700円)

どちらも指示ゼロ経営の全容が学べますよ!