人はそもそもポンコツだから、学び合い知恵を出し合い協働して前に進もう

先日、高知市で「ポンコツ村の寄り合い」というイベントを行いました。
株式会社たくらみ屋が主催するイベントで、今回で3回目。

「人はそもそも不完全な存在(ポンコツ)だから、みんなで学び合い知恵を出し、力を合わせてやっていこう」というコンセプト…共創と協働を旨としています。

ホモサピエンス(及びその祖先)は100万年前から、この方法で幾多の試練を乗り越えてきました。
最も汎用性の高い課題解決法なのだと思います。

今、VUCAの時代を生き抜くたにも大切なあり方だと考えています。

ポンコツ村の寄り合い、ネーミングが怪しいからいつも集客に苦労するんだよね…笑
それが今回は40名の方が参加されました。

その理由は、ゲストの影響力です。
そう、高知といえばネッツトヨタ南国株式会社さん、そして同社と言えば、横田英毅さん(取締役相談役)を特別ゲストにお招きしました。

イベントの様子は別の機会にお伝えしますが、今日はイベントの前日に同社を見学させていただいた時の事を書きたいと思います。

僕らが空港に着くと、30代の女性社員さんが空港まで迎えに来てくれました。

車中から社員さんに質問攻めです。
本当に刺激が多く今でも脳が興奮しているのですが、今日は彼女から学んだ「共創と協働」の大事を記事にしたいと思います。

社員さんのお話の中に「2:6:2の法則」がありました。
組織の中にはデキる人が2割、普通が6割、デキない人が2割いるという経験則です。
デキない2割を排除しても残ったメンバーから下の2割が生まれるという話です。

科学的な理由は解明されていませんが、確かな経験則として世界中のビシネス現場で活用されています。

でも、僕はこの考え方に少し違和感を持っていました。
2と6と2に集団を分解している点です。
「デキる」「普通」「デキない」とジャッジすることで分断が生まれると思うから…いや、実際に分断が起きている組織が多くあります。

デキる2割からすれば、「自分たちが会社を牽引しているんだから給料を増やしてくれないと納得がいかない」と言い出します。
社長も結果を出している人たちの意見なので無視できず、成果主義賃金制度を導入します。

その成れの果ては不毛な競争です。
助け合いは起きません。
「組織として」成果が作れなくなりますし、関係性が悪くなりコミュニケーションが滞りますので業務効率が落ちてしまいます。
結果的に誰も得しないという不条理が起きるのです。

さて、女性社員さんは2:6:2を次のように捉えていました。

2:最初に踊り出すイノベーター
6:イノベーターに賛同して一緒に取り組む人たち
2:新しいことへ挑戦はしなくても、例えば、現場をしっかりと支えている人たち

「みんなでやっている」という素晴らしい捉え方だと思いました。

また、こうも言いました。

私は以前、新しいことに挑戦しない人たちを「なんでなの?」と悪く思った事がありますが、その人たち…現場を支えている人たちから見れば、私は「下の2割」に写ったかもしれません。

まさにポンコツ村の理念だと思ったのです。

指示ゼロ経営では組織を「1つの生命体」と捉えます。
この視点はこれからの時代に欠かせないものになると考えています。

私たちは比較し評価することに慣れてしまっているのかもしれません。
世界はもっとワンダフルにできているのだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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