グッと来る求人広告に書いてある2つの訴求ポイント
僕が24歳で経営者になって一番最初に勉強したのはマーケティングでした。
そこで学んだ事は、「顧客はモノではなくコトを買っている」という事実でした。
例えば、最近、僕はiPad miniという「モノ」を買いましたが、真に欲しかったのは「情報を連れて歩く安心感」という「コト」でした。
マーケティングを学ぶと、商品やサービスの説明、スペックの説明では「欲しい」に火が点かないことが分かります。
「この商品は…」と、つい主語を商品にしてしまいますが、「この商品を使うとあなたが◯◯になれる」と、顧客の説明をする…顧客を主語にすると訴求力が上がります。
さて、なぜ今日のブログでこんな話をしたのかと言うと、求人広告もまったく同じだからです。
時間があれば求人誌を見てみて下さい。
ほとんどの企業でスペックの説明しかしていません。
仕事の内容(職種)
初任給は◯◯円
年に2回賞与あり
社会保険完備
年間休日◯◯日
こうした求人広告は、マーケティングで言えば、商品の特徴、価格、スペックだけの「売れない広告」と同じです。
ちなみに、商品を売る広告にスペックしか書かないと、お客様はそれ以外の判断ができないのでより安いお店で買い物をします。
求人広告と同じで、スペック(待遇)しか書かないと求職者はより待遇の良い会社を選びます。
今、働き甲斐を求める人が増えていますが、彼ら彼女らが知りたい情報を出している企業が少なく迷わせてしまっています。
働き甲斐を求める人材が知りたいことを求人広告に書くことが大切です。
では一体、何を書けば良いのか?
それは次の2つです。
1、自社が目指す商売の姿
2、自社が目指す働き方の姿
この2つです。
1に関しては、目指す姿を体現するエピソードで伝えることが有効です。
例えば、ある完全アレルギー対応のパン屋さんに店主のスマホには、ある10秒ほどの動画が入っています。
クリスマスイブの夜、生まれて初めてケーキを食べる小学生の男の子の動画です。
その子にとって12月25日は一年で一番辛い日だと言います。
なぜなら、イブにお友だちは美味しいものを食べ、その話が25日、学校で話題になる…でも、彼はその話に出る食べ物を何1つ食べたことがないからです。
この動画…男の子の夢が叶った動画を持つ店主は、求人の際に「この瞬間をつくりたくてパン屋をやっている」という説明だけで全てが済んでしまうのです。
2に関しては、「ウチに来るとこんな働き甲斐を味わうことができますよ」という訴求です。
指示ゼロ経営を導入している会社は強いですね。
・言われたことをするのではなく自ら仕事を創造できる
・仲間と一緒に挑戦する喜びがある
・失敗しても、そこから学び成長できる
こうした事を、同じくエピソードを添えて訴求するのです。
もし、現時点で具体的なエピソードがなければ、想像でOKです。
「まだ実現はしていませんが、こんな会社を一緒に作ってくれる仲間を募集します」で良いのです。
ただ、口だけではなく本当にそうなる意思は欠かせませんがね。
求人広告には、こちらが伝えたいことと同時に、相手が知りたいことを書くことが大切。
すぐに改善できますので実践してみてはいかがでしょうか?
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